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『社内イベント用に、ファクトフルネスっぽいテクノロジー統計の思い込みを覆すクイズをGPT-4oに作らせてみた』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.5.20

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■ファクトフルネスとは?意味の要約と10の思い込みを解説

人間はいくつもの本能や思い込みにより、世界を間違った形で認識してしまうことがあります。こうした誤認を防ぐための考え方が「ファクトフルネス」です。ファクトフルネスをまとめた書籍は、日本国内でもベストセラーになりました。

弊社BLOCKSMITH&Co.では今晩、月1の社内交流イベントを催します。イベントの幹事からレクリエーションタイムのコーナーを任されたので、

「皆が思い込んでしまっている、テクノロジーのファクト」のクイズをいくつか出題してみようと思い立ちました。


本家「ファクトフルネス」の例題

たとえばこんな問題が本家「ファクトフルネス」には出題されています。

① 現在低所得国に暮らす女性の何割が、初等教育を修了するでしょう?
A. 20%
B. 40%
C. 60%


② 世界で最も多くの人が住んでいるのはどこでしょう?
A. 低所得国
B. 中所得国
C. 高所得国


③ 世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?
A. 約二倍
B. あまり変わらない
C. 半分

正解は

① C
② B
③ C

です。日本の環境しか見ていないことによる思い込みが強いと間違いやすく、これは日本だけでなく世界中で同じような思い込みをすることから「ファクトフルネス」はベストセラーになりました。

弊社BLOCKSMITH&Co.はブロックチェーンやAIを活用したゲームやサービスを提供する会社ですので、こんな「ファクトフルネス」っぽい問題のテクノロジー版をスタッフに向けて出してみようと思い立ったわけです。


テクノロジー版ファクトフルネス問題例をGPT-4oに作らせてみた

プロンプトはシンプルです。

人々が意外に思う、常識を覆すテクノロジーの統計に関する話題を10個ほど教えてください。
そしてそれを「本当」か「嘘」かの2択のクイズにしてください。
これらの問題の根拠となるURLをすべてにつけてください。

本家ファクトフルネスは3択ですが、社内レクリエーションで答えやすいように「本当」か「嘘」かの2択にしてみました。

出力された問題はこんな感じ。

1.問題: 現在、世界中のインターネットに接続されたデバイスの数は、世界の人口の2倍以上である。本当か嘘か?

答え: 本当
根拠: 世界中のインターネット接続デバイスの数は2024年には200億台を超えており、これは世界の人口の約2倍に相当します​ (MIT News)​​ (The Official Microsoft Blog)​。

2.問題: 人工知能による画像認識の精度は、2023年時点で人間の視覚の精度を超えている。本当か嘘か?

答え: 本当
根拠: 2023年には、AIの画像認識精度が人間の視覚精度を上回る結果を示す研究が発表されています​ (The Official Microsoft Blog)​​ (PapersWithCode)​。

3.問題: 2024年には、世界中のデータの90%以上がクラウドに保存されると予測されている。本当か嘘か?

答え:
根拠: 2024年には世界中のデータの約60%がクラウドに保存されると予測されていますが、90%には達していません。(FounderJar)​​ (Techjury)​

4.問題: 世界中のモバイルデータトラフィックの50%以上は動画ストリーミングによるものである。本当か嘘か?

答え: 本当
根拠: 動画ストリーミングはモバイルデータトラフィックの大部分を占めています​ (IoT Analytics)​。

5.問題: 世界の全ての仮想通貨取引の90%以上がビットコインによるものである。本当か嘘か?

答え:
根拠: ビットコインは主要な仮想通貨ですが、Chainalysisのデータでは、ビットコインが全仮想通貨取引の中で占める割合は、全体の40~60%程度とされており、90%には遠く及びません​。 (Techopedia)​​ (ProPrivacy.com)​​ (Fortunly)​

6.問題: 世界中のインターネットトラフィックの90%はロボットや自動化されたシステムによって生成されている。本当か嘘か?

答え:
根拠: ロボットや自動化システムによるトラフィックは増加していますが、90%には達していません。

最新のレポートによると、インターネットトラフィックの約50%がボットによって生成されており、そのうち約32%は悪質なボットによるものです​ (Security Today)​​ (pcgamer)​。これらの悪質なボットは、アカウントの乗っ取り、スパム、DDoS攻撃などを行い、企業や個人に大きな脅威をもたらしています​ (pcgamer)​​ (VPNOverview.com)​。

この情報を元に、90%という数字は誇張であり、実際にはインターネットトラフィックの約半分がボットに関連しています。

7.問題: 世界中で消費される電力の約10%はデータセンターによって消費されている。本当か嘘か?

答え: 嘘
根拠: データセンターの電力消費は全世界の電力消費の約2%とされています​ (Data Center Dynamics)​。さらに、データセンターやAI、仮想通貨の需要が増加しているため、今後数年でその消費量が大幅に増加する見込みです​ (EL PAÍS English)​​ (Data Center Knowledge)​。

このように、データセンターが現在消費する電力は全体の約2%であり、10%という数字は誇張されています。しかし、将来的にその割合が増加する可能性が高いことは認識されています​。

8.問題: 日本のスマートフォンユーザーのうちモバイル決済を利用しているのは25%以下である。本当か嘘か?

答え:
根拠: 2022年時点での調査によると、日本の消費者の約26%がモバイル決済を利用していることが報告されています​ (Mordor Intelli)​​ (NS Banking)​。これは、世界的な基準と比較してやや低めの数字ですが、日本でもモバイル決済の利用が徐々に増加しています。

特に、PayPayやLINE Payなどのモバイル決済アプリが普及しつつあり、その利用率は今後さらに増加する見込みです。COVID-19パンデミックの影響もあり、キャッシュレス決済への移行が加速していますが、依然として現金が最も広く使用されている支払い方法であることも事実です​ (Mordor Intelli)​​ (NS Banking)​。

世界では2024年現在、約40%のスマートフォンユーザーがモバイル決済を利用しています​ (IoT Analytics)​。

9.問題: 世界中のインターネットユーザーの約30%がVPNを利用している。本当か嘘か?

答え: 本当
根拠: インターネットユーザーの約30%がプライバシー保護やアクセス制限の回避のためにVPNを利用しています​ (IoT Analytics)​。
2024年までに世界のインターネットユーザーの約31%がVPNを利用すると予想されており、これは、世界でインターネットを利用する約50億人のうち、約16億人がVPNを利用していることになります。この数字は、世界中でVPN技術の採用が著しく成長していることを浮き彫りにしています(Surfshark)(NordVPN)。

10.問題: 世界の全てのウェブサイトの90%以上は英語で書かれている。本当か嘘か?

答え:
根拠: 英語は多くのウェブサイトで使われていますが、現在のデータによれば、英語が使われているウェブサイトの割合はおよそ50-60%です。
W3Techsによると、全ウェブサイトの約55%が英語を使用しており、これはインターネット上で最も一般的な言語です​​​​。
ThemeIsleも同様に、英語が使用されているウェブサイトの割合を58.8%と報告しており、他の言語(ロシア語5.3%、スペイン語4.3%、ドイツ語3.7%)を大きく上回っています​​。

10.のインターネットコンテンツに使用される言語の割合が個人的に興味深かったので、追加で質問してみました。

Q. では日本語の割合はどのくらいでしょうか?

A. 日本語が使用されているウェブサイトの割合は約4.8%です。これは、インターネット上で英語に次いで多く使用されている言語の一つです​​​​。

英語が約50-60%のウェブサイトで使用されているのに対し、日本語は全体の中で一定の割合を占めていますが、他の主要な言語(例えばスペイン語やドイツ語)と比べても少し低い割合です。

詳しい情報については以下のリンクを参照してください:
W3Techsの調査
ThemeIsleの報告

案外日本語は使われているほう、ということでした。
では人口が多くアジアをはじめ世界中に華僑・華人がいる中国語はどうでしょうか?

Q. 中国語の割合はどうでしょうか?

A. 中国語が使用されているウェブサイトの割合は、2024年時点で約1.3%です​​​​。これは他の主要言語と比べて低い割合ですが、中国のインターネット利用者数の増加に伴い、今後の増加が見込まれています。

さらに、英語が50-60%のウェブサイトで使用されているのに対し、中国語の割合はかなり低いですが、これはインターネット上の言語分布における地域的な偏りや、コンテンツの多様性によるものです。
詳細については以下のリンクを参照してください:
W3Techsの調査
Wikipedia

これは意外。予想以上に少ない印象です。統計によるとトルコ語の1.9%より少なく、ペルシャ語の1.3%と数値は同じながら順位は下です。グローバルでサービス展開する時の参考になります。

さて、このあたりから数問、限られた時間の中ですが出題してみたいと思います。このnoteを先読みしているスタッフがいれば全問正解できるはず(笑)


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