タイ王国のガバメントクラウドについて調べてみた
なぜなのか
先日はXでの投票ありがとうございました。
ユーザニーズを尊重し、このnoteではタイの情報をお届けしていきたいと思います。
おことわり
機械翻訳で斜め読みした内容ですので、間違ってたらごめんなさい。
情報の出典元はほぼGDCCのWebサイトです。
とてもモダンで格好良いサイトです。我が国も見習ってほしい。
タイ政府のガバメントクラウド「GDCC」
GDCC (Government Data Center and Cloud Service) は、セキュアで高可用性のインフラとビッグデータ基盤を提供することを目的とした、タイ王国の政府機関向けのクラウド共通基盤です。
タイ太陽暦2564年(たぶん西暦2021年)に策定された「デジタルガバメント開発計画」(The Digital Government Development Plan Of Thailand)の1プロジェクトとして、国家デジタル経済社会委員会事務局(ONDE)により構築されました。
APECの2023年のレポートによると、997の政府機関(え、多くね?)が利用しており、3,000を超えるシステム(え、多くね?)で利用されています。また、中央省庁だけでなく、地方の学術機関や公立病院のバックアップセンターとしても利用されているようです。
2021年の計画から展開が早すぎね?と思ったのですが、どうやらG-Cloudという前身となる政府クラウドがあったようでした。
GDCCの紹介動画(Youtube)
なんとYoutubeでGDCCの紹介動画が公開されています。
謎のゆるキャラONDE君が、なんとなく分かる感じのグラフィカルな紹介をしてくれます。もちろんタイ語です。
↓ ONDE君
GDCCの提供サービス
紹介動画を見てもタイ語がわからないので、公式サイトやドキュメントからGDCCの提供サービスを調べました。
Virtual Machine Services
可用性 99.99%の仮想マシン基盤です。VMwareとOpenStack、SDNなどをサポートしています。
VMのほか、コンテナ、データベース、DNS、ロードバランサ、バックアップ、各種のセキュリティ対策などのサービスを提供しています。
Government Cloud Marketplace
利用機関向けのマーケットプレイスです。AI、IoT、OCR、セキュリティ、パフォーマンス、データベース、データ分析、Web会議、クラウドストレージなど10種類のサービスが提供されています。
インフォグラフィックがありましたので載せておきます。
GDCC Migration Service
GDCCへの移行サービスです。
Windows Server又はLinuxサーバのpV2V、P2Vの移行に対応。
GDCC Smart Request Service
いわゆるセルフサービスポータルです。Web上から各種のリソース申請などができるようですね。素晴らしい。これがないとクラウドではありません。
GDCC Training & Certification
GDCCに関するトレーニングと認定制度です。
認定はEssential、Advanced、Expertの3つのランクが用意されており、合計2,500名以上の資格取得者がいるとのこと。これも素晴らしいですね。
対面研修が豊富に計画されているほか、GDCCのWebサイト上ではe-Learningビデオも公開されています。
例:AIのトレーニング:Artificial Intelligence (AI) – GDCC (onde.go.th)
その他の技術情報
GDCCのアーキテクチャ
なんと物理アーキテクチャ図が公開されています。
VMwareとOpenStackによるクラウド基盤が2つのデータセンタにより実装されている構成が読み取れます。
AWSの採用
2022年には、GDCCの一部としてAWSが採用されました。
まだ試験期間中のようなのですが、今後はAWSのようなパブリッククラウドの活用も進めていく戦略のようです。
まとめ
今日はタイ王国のガバメントクラウドであるGDCCをご紹介しました。
ここまで読んだあなた、なぜ読んだのですか。
今後も定期的にタイの情報をお届けしていこうと思います。よろしくお願いします。
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