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Q&A|潜水、ノーブレが苦手です…

ご質問頂きましたので
お答えさせて頂きます!

マスターズの練習の最後に
飛び込み後に
そのまま水中をバタ足で
25m潜水のメニューがあるのですが、
私だけどうしても15m付近で
苦しくなってしまいます。

泳ぐ速度が
私より遅い方もいるのですが、
皆さん私より長い時間潜水して
完泳されます。

どうやったら、
他の皆さんと同じように
潜ることができるのでしょう…。

ちなみにノーブレも苦手です…。

A.
ご質問ありがとうございます!

潜水、
私も苦手だったので
お気持ちはよーくわかります!

高校のときに
50m潜水できなかったが
自分だけで、
何度も居残り練習をさせられていました…。

今考えると、
とても危険な居残りです😂

まずは、
「苦しい」という感覚システムについて
ご説明させて頂きます。

潜水やノーブレによる
「苦しい」という感覚は、
肺の中で増えていく二酸化炭素により
脳が苦しいと感じるシステムです。

ここでのポイントとして、、、

息が苦しくなる理由は、
「二酸化炭素の血中濃度が高まる」からであり
「酸素の濃度が低下する」からでは
ないということです。

つまり、
酸素が残っていても、
二酸化炭素が一定以上
貯まれば苦しくなるわけです。

逆に言えば、
苦しくてもまだ酸素はある…
ということになります。

酸素が一定以下になると、
ブラックアウトといって、
水中で意識を失います。

意識を失う理由は、
酸素がなくなって、
意識を保っていられなくなったから…
ではありません。

脳が酸素を大量に消費する臓器であるため、
酸素が一定以下になると
脳が自らを守る自己防衛反応として、
脳をスリープ状態にするというのが
ブラックアウトのメカニズムです。

そのため、
ブラックアウトしても
空気が顔にふれると、
呼吸を再開することがあります。

以上のことから…

苦しくても、
まだ意識は保っていられるということ…

そして、
酸素を大きく消費するのは
「脳」ということになります。


水中で苦しくなったときに、
多くの人は「恐怖」を感じます。

水への恐怖心が少しでもある人は、
それだけで
ノーブレや潜水可能の時間が減少します。


この恐怖が脳をフル回転させてしまい、
酸素をあっという間に消費してしまうわけです。

場数を踏んでいき、
苦しくてもすぐに意識を失うことはない
…ということが分かってくると、
恐怖を感じにくくなるので
酸素消費量が大きく減少していきます。

結果として、
水中での滞在時間が長くなるわけです。

潜水前やレース前には
深呼吸で酸素を身体取り入れることで
ノーブレが長く泳げるようになります。

その時の深呼吸のイメージは
「吸う」といよりも
「膨らます」です。

精神的なことも
息の長さに影響するので、
なるべく恐怖心を取り除き、
静かに穏やかに水中に潜ります。


潜水をやる人に
ヨガや瞑想をする人が多いのは、
こうした心穏やかな状態、
無心の状態に
意図的に自分をもっていく
トレーニングとなるからです。

中には
頭の中で好きな音楽を流したりする人もいます。

自分にあった心を落ち着かせる方法を
探してみると良いでしょう。

また怖いイメージよりも楽しいイメージのほうが呼吸は長続きしやすいです。

以上になります。

まとめとして、
潜水やノーブレのコツは…

①深呼吸は吸うではなく、膨らます。

②あれこれ考え過ぎて、脳で酸素を消費させない。

③まずは水への恐怖心を無くす。

です。


ノーブレや潜水は
何本も何本も無理をしてやると
とても危険ですので、
無理をされないように取り組んで下さい!

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