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音楽と小説の結びつきーー『そっと 静かに』を読んで

ハン・ガン著 古川綾子訳 クオン 2018年出版 

 韓国の新しい韓国の文学のシリーズに入っていたから、読んだ。ハン・ガンという作家が書いたエッセイ。『菜食主義者』という小説がとてもおもしろかったからハン・ガンが書いたものをもうちょっと読みたいと思った。

 韓国の最近の人が書いたエッセイ、これで読んだの二冊目だが、この本は音楽から着想を得たエッセイで、韓国で音楽っていうと、歌謡曲もあるし、ビートルズみたいな西洋の曲も聴かれてるし、そういうのがなんか日本と同じだな、と思った。日本の歌謡曲を聴かない私としては、なんか韓国の歌謡曲を聴く普通の韓国人を垣間見たように思えた。

 このハン・ガンという人は自分で作詞作曲してなおかつ自分で歌っているらしい。ネットで聞けるようだったが、興味はありつつもめんどくさくて聴いていない。この本読んで思ったのは、韓国の現代文学業界でも、いろんなこと挑戦しているのね。日本の方が保守的だな、と思った。

 この前に読んだ本が、音楽をテーマにした小説だったから、同じ作家さんかな、と思ったけど、どうも、韓国ってこういう流れがあるのかな?音楽と小説の結びつきがあるというか。なんなんだろ。どの国でも、音楽と小説の結びつきは当然あるが、日本の業界が韓国より頭が固い人の集まりなのかもしれない。


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