後輩ちゃんの手作りご飯
先輩の家に押しかけて、ご飯を作ってあげる事にした。
「どうして、君が」
先輩が住んでいるアパートのチャイムを鳴らし、「せんぱーい」と声をかけ、またチャイムを鳴らし、「いませんかー」と声をかけ、またチャイムを鳴らしたところで扉がカチャリ、ギィと少しだけ開けられて、先輩が顔を覗かせて、「どうして」と、私に疑問を投げかけたのだった。
「先輩が恋人と別れたらしいと噂を聞いて。元気づけてあげようかと」
「なんでどこでそんな噂、いや、別れたっていうか。その」
「別れ話してたみたいだっ