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心療内科に抵抗ありますか

産後うつの診断をされた私が実家に子供を迎えに行った時間は20時を過ぎていたと思う。
産婦人科に行くと15時位に出て行ったきり帰ってこない私を心配して、母と妹が玄関まで出てきた。
妹の顔を見た瞬間わたしは涙が溢れ『産後うつだった』と伝えた。
妹は『そうだったんだね。。。』と温かい様子で迎えてくれた。
母は『辛かったなら言えばよかったのに。。。』のようなことを言っていたと思う。私の号泣っぷりに驚いていたかな。
母は私の事を昔からズボラで気を病むようなタイプではないと思っているのでピンと来ていなかったと思う。
父はあまり状況を把握してなかったが、私の様子を見て何と声を掛けていいのか分からないといった感じだったが、迎え入れてくれる優しさは伝わった。

処方された薬はよく効いた。飲み始めてからは症状が出なくなった。
ただ、薬に抵抗感があった私は調子が良くなったからと薬を飲まなくなった。するとまた症状が出始めた。
症状は怖かったので薬はきちんと飲むようにした。

そこから一週間おきにクリニックに通った。
薬をきちんと飲んでいるか?
眠れているか?
症状はどんな感じになったのか?
それから私が聞きたいことは毎回最後までじっくり聞いてくれて、回答をくれた。担当医師はスキンヘッドで強面なのに穏やかな人だった。ほんとに先生には救われたと今でも感謝している。(最近は診察には出てこなっくなったので会えていないが、また会いたい)

症状が落ち着きだしたので本を読んでみようという気になった。
『どうせ生きるならバカがいい』という本を読んだ。この本はたぶん自分で買ったと思う。
この本を選んだ理由は『薬をつかわない精神科医』が書いた本だったのが一番の理由だったと思う。(もう10年も前なのでうろ覚え)
やっぱり薬を飲む抵抗があった。薬の抵抗がなくなったのは飲み始めてから5年位たってからだと思う。
ちなみに今も服用している。量は減ったが。。。
また、心療内科に通うのにもともと抵抗があったが、もっとカジュアルに診療内科に皆通えばいいと書いてあったのにも救われた。

私の子供のころは『心療内科』という優しい響きではなく『精神科』という尖った名称だったと思う。
テレビドラマでも精神をんでいる演技をする俳優さんはオドロオドロしい演技だったし、子供ながらに怖かった。(昭和の俳優は演技が大げさ)
一年前まで勤めていた会社でも鬱や適応障害の診断で休職する社員に対して、心が弱い、精神力が足りないと上層部に言われ評価を下げられていたのをみていたのでイメージが悪かった。
しかし、この本を読むことで少しだが通院することへの抵抗が薄れた。

実際、私は約10年間心療内科に通院しているが、患者さんの幅が広がったと思う。みな不調だなと思ったら早めに行ってみてほしい。

一か月ほど週一で通院し、いろいろと考える余裕が出てきた。
なぜ自分がこの症状になったのか?
振り返っていたなかで確かめたいことがあった。
それは『パニック障害』をもっているのではないか?という疑念。。。


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