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産後うつを発症するまでの過程 その2

実家に帰って直ぐやったことは、1日の授乳時間を紙に書いて貼り出しました。産院に入院していた時と同じ1日8回で同じ時間。

退院しても1か月間は、週に1度赤ちゃんの体重測定のために通院します。
ここで体重が増えていることと母乳で育てているか確認されるため家に帰っても入院中と同じことをしました。
母には『そこまできっちりやらなくてもいいのでは?』とも言われましたが。。。

私はけっきょく実家に帰っても母乳がほぼ出ずミルクを足していました。
ミルクの量も産院から決められており、今思えば我が子にとって少なかったと思います。ミルクを飲んだ後も泣いていました。今思うと申し訳なさでいっぱいです。当時の私はルール通りにやらなければ正しく育たない!母乳で育てなければ!と冷静さを失い母も口出しできないほど殺気立っていたみたいです。(ガルガル期というやつ?かな)

10年前はいわゆる『母乳神話』がまだはびこっていましたし。
母という使命感に駆られていました。
今思えば馬鹿らしいと思えるのですが、産後の心身ストレスにさらされている状態では正常な判断が出来ないのです。

結局、母乳が出ていないことを産院の医師になじられ更なるストレスを抱えました。母乳が出ていないことと我が子の体重が増えていないことに対して『虐待だ!!』と言われたのは一生忘れられません。(その後看護師さんが医師のいないところでフォローしてくれましたが。。。)

退院1か月間の通院を経て晴れて産院から切り離された育児が始まりました。

相変わらず母乳育児にしがみついていた私は、授乳時はまずほぼ出ない乳をくわえさせ、その後粉ミルクを与えるというとてつもない労力をかけていました。母乳をあきらめて完全ミルクにしたのは9か月になってからでした。

出ないおっぱいを嬉しそうに吸ってくれた我が子を思い出すと今でも愛しさが止まりません。

血圧はというと相変わらず高いままでした。循環器内科にもかかりましたが授乳中もあり毎日の測定で様子を見ることになりました。

産後初のお出かけは2か月目。実母と子を連れてショッピングモールに行きました。買い物中に例の動悸が始まりました。30分位すると治ったので運転して帰ることもできました。

産院を退院する時と同じ感じの動悸です。この動悸は緊張してドキドキするのとは違う不安感を伴う動悸なのです。

つづく





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