「研修」で促される学びの可能性?
先回の記事では,人材育成を大きく分けると,「Off-JT(いわゆる研修)」「OJT」「自己啓発」の3つがあり,それぞれのやり方に特徴があるということを確認しました.
中原(2014)によれば,2000年代以降は,「どちらかというと『経験重視(OJT)』の方に,振り子が揺れている状況」と述べられています.
同著で取り上げているのは,MORRISON and BRANTNER(1992)が言及している次の内容です.
なんと,研修では10%しか学べていない(!?)という・・・これだけ見ると,確かに「経験が大事なんだなぁ」と思いますよね.
しかしここで中原(2014)は,このようなデータの受け止め方を考えるためには,「時間」と「外的コントロール」のことを忘れてはならないとし,この「10%」の意味を考えています.
確かに,校内研修も,年間数回行うのが関の山です.この数回の研修が支える効果について,さらには,日々の業務経験との連動を考えて行うことで,よりよい学びが生まれてくるのかもしれません.
今回は少し短めでしたが,そもそも「研修」で促される学びってどの程度なんだろう?ということを考えました.次回は,OJTについて述べていきます.
読んでいただきありがとうございました.
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