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【バリ島】インドネシア語留学を終えて

バリ島のレジャー記事ばかり載せているが、2か月間の滞在中は語学留学してたので今回はその模様をまとめてみる。結論から言えば非常に有意義であった。バリ島は二回目で、前回は2022年8月に4日間だけ滞在した。インドネシア語の学習歴としては検定D級まで取得しているが、聞いたり話したりする機会はあまりない状態だ。

2023年3月に日本からインドネシアに観光ビザ(30日)で入国する際は、①行きと帰りのチケット、②ワクチン接種証明書、③VOAビザ(事前にオンライン又はバリ空港で手続き)、④オンライン税関手続き(事前にオンライン)が必要であった。健康アプリ(SatuSehat)もダウンロードしておいたが、見せる機会はなかった。

VOAビザ(30日)を出国前にオンラインで取得し、現地でオンラインで1回延長して60日滞在した。なので延長手続きのために現地で入国管理局に行かずにすんだ。バリ出国時に延長書類のスクショを係員に見せてOKだった。特に問題はなかった。

さて留学に至った経緯だが、最初は留学を考えていなかった。もともとオゴオゴを見たい、ニュピ(バリの正月)を体験したい、キス祭りを見たい、多数の呪術文献を買いたい、呪術の取材もしたい、などの目的で3月に旅行しようと計画していた。そんな折、たまたまバリ在住経験のある知人が語学学校や下宿先のことを知っており、いろいろ教えてくれた。また、旅行するのと少し長期で住むのとでは全く異なるのではないかと思った。それで思いきって2ヶ月滞在してインドネシア語留学しつつ、空いた時間で上記の目的をこなそうと決意した。

授業内容は、会話ロールプレイ、検定C級の学習、文化学習など。授業の内容はこちらの希望に沿って、ある程度は調整可能なようだ。複数人のインドネシア人先生に教わった。先生方は日本語ができるので、日本語で質問も可能。

ロールプレイの一例。インドネシア語に訳したのち、先生と会話のやりとりをする

例えば「どうしたの?(何か問題?)」は「Ada apa?」の他、「Kenapa?」とも言うことを学んだ。その後、バリの映画館でホラー映画を鑑賞した際、映画の中で「どうしたの」の意味の「Kenapa?」がけっこう出てきたので理解できてよかった。kenapaといえば「なぜ?」という意味しか知らなかった。

C級学習については、過去問を数年分解いて解説してもらった。全く歯が立たないと思っていたが、5割程度は正答できた印象である。もうちょい頑張れば合格ラインの6割に届くか……。授業の復習しつつ森山式インドネシア語単語3535を全部覚えてしまおうと思う。

文化学習については、個人的に興味があるバリ文化についても教えていただいたりした。例えば、バリヒンドゥー教では赤ちゃんが生まれた時にへその緒、血液、胎盤、羊水をヤシの実に入れて自宅の庭に埋める風習があるのを事前に知っていたのだが、その詳細をインドネシア語で説明してもらったりした。滞在中に偽呪術師が殺人(毒殺)容疑で逮捕された事件があったが、その説明をしてもらったりもした。

また、事前に日本で読んでいたインドネシア語の本で分からん箇所を質問したりした。出国前に、聞いてみたいことを整理しておいたのが役に立った。インドネシア語が全くゼロからでも入学できるが、可能な限り自分で勉強しておいたほうが望ましいと思う。1か月すぎた頃から宿題がぽつぽつ出るようになったが、勉強に追われるほどの量ではなかった。

さらに、課外授業として、①バドゥン市場(4階建ての巨大なマーケット)、②寺院でお祈り、③鳥市場、④バリ博物館に出かけた。この辺りは別途記事にするかもしれない。

学び舎

1日のスケジュールは、平日9時から15時まで授業。私にはちょうど良い時間数だった。これ以上多いとキツかったと思う。ちなみに午前中までのコースもある。土日休み。学費には平日の朝食・昼食、送迎、SIMカード買う時もサポート、下宿代も含まれる。

昼食の一例

私は日本では自宅&個人事業主で好きな時間に起床して好きな時間に就寝する生活を送ってるので、規則正しい生活が二ヶ月もできるか不安だった。最初の数日は慣れるのに苦労したが、二週目には慣れた。

滞在一ヶ月経過後に一度だけ発熱してしまい授業を一日休んだ。その際もスタッフさんがいろいろ差し入れしてくださって助かった。TorakAngin(インドネシアで有名な漢方薬)を初めて飲み、おかげですぐに解熱した。それ以外は特に問題はなかった。下宿先の環境、住み心地、下宿先の管理人さんの対応が良かったので、滞在のストレスはあまりなかった。

下宿

空いた時間では、可能な限り呪術関連の取材を試みた。暇そうな人に話しかけたりした。それが奏効して、数多くの収穫が得られた(他の方の助力もあった)。現地で偶然知り合ったバリアンさん(呪医師)に話を伺ったり、呪うことができる人(自称だが)からも話を聞いた。或るタクシードライバーは、自身が呪われた体験を語ってくれた。公表しにくいものもあるため、こちらのブログでは記載しないと思う。

総じて、私は語学学校に留学して心から良かった。7月のC級試験に合格したら間違いなく学校のおかげである。その他、語学学校経由で人脈が拡がったり、様々な興味深い話を聞くことができた。オゴオゴパレードの現場まで下宿のスタッフさんに連れてってもらったり、キス祭りの情報を学校のスタッフさんに教えてもらったり、イベントの立案・運営してもらったり随分助けられた。引き続き語学の勉強・呪術文献精読などを行いたい。

語学留学に関しては語学力・会話力が伸びるかどうかは自分の行動次第であり、語学学習以外の目的があるほうが現地で得られるものが多いと感じた。

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