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大切な人を失って

保存したまま投稿できなかった記事


昨年9月に下にある記事を書いて、結局投稿できずにいた。
理由はなんだろう。
公開する必要があるのか迷ったからか、
書いている途中で辛くなったからか。
その時の自分の感情は忘れてしまったのだが、
今になってやっと、振り返ろうと思った。

きっかけは、今日テレビでたまたま見た、にしおかすみこさんの介護の話。
介護の話を明るくさっぱり話しているのを聞いて、なんだかハッとした。

「私の中にある辛かったこと、自分ひとりで抱えててやるもんか!
 ちょっと笑えること、せっかくだから記録しておこう」

そう思えるきっかけをくれたにしおかすみこさんのエッセイ、
こちらで一部読めるようでした。
共感する部分がたくさんあり、一部だけでも既に泣いている私。
書籍も購入してみようと思います。


今でこそ悲しみの底から抜け出した私ですが、
昨年の夏はとても苦しんでいました。
その時に書いた記事を今さら公開して、
今後は今までの出来事も振り返っていこうと思います。






祖母の死


(以下、2022年9月27日に書いた内容です)


先月、大好きな祖母が亡くなった。
91歳だった。


ここ1ヶ月、この出来事をなかなか言葉にすることができなかった。
仕事を休むためと、友人や先輩との予定をキャンセルするために伝えた以外、誰かに言うことができなかった。

「これを誰かに言ったところで、現実は何も変わらない」
月星座が水瓶座だからか、私はそう思ってしまうところがある。
どうでもいい話はたくさんするくせに、大きな出来事で、かつ誰かに話したりして解決する話ではないことは、意外と話さないのだ。
「これを聞かされたところで、相手も気持ちが沈むだろうしな」
とも思ってしまう。
誰かに気軽に話すには内容が重すぎるし、詳細に話すには時間がかかりすぎる。

そんな思いで思考がぐるぐる回り、眠れない日が続いた。
悲しくて考えすぎてしまうから、現実逃避で創作活動に没頭した。
働き者だった祖母を思い出し、立ち止まりたくはなかった。
今できる思いついたことを、とりあえずやってみようと走った。


眠れないからか、自分が浮いているような感じがした。
泣きすぎて、溺れているような感じがした。
この地面を辿ったところに祖母がもういないことが、しばらく実感できなかった。

あれから1ヶ月が過ぎ、ようやく文章に残そうと思うようになったのは、ここ1ヶ月の出来事を詳細に記録したいからである。
これから何回かに分けて、なるべく時系列に綴っていこうと思う。
その流れで、あまりにむごい現実もあった。
この出来事を書かないでおく選択肢もある中で、私はあえて事実として記録しておこうと思う。
一つは、今の自分なりに精一杯頑張ったと、自分への慰め。
もう一つは、今後何かあったときに振り替えるための記録として。


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