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読書感想文(1) 「かがみの孤城」 (ネタバレなし)

 読んだきっかけ

 僕が初めて「かがみの孤城」を読んだのは、中学生のとき。
 学校の帰りのバスの中で、毎日少しずつ読み進めていました。

 当時、僕はあまり学校に行っておらず、登校しても午後の授業だけ受けたり、別室で勉強したりしていました。
 そんなとき、たまたま見つけた本が「かがみの孤城」でした。

 あらすじ・作品紹介

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。

ポプラ社の書誌情報より

 というストーリーになっています。

 2018年に本屋大賞を受賞し、2022年には映画化もされています。
 作者は「冷たい校舎の時は止まる」や「嘘つきジェンガ」などで知られる辻村深月さんです。

 感想

 まず思ったのは、
「自分だけじゃないんだ」
ということ。
 他に、周りに不登校の子がいなかったので、いつも不安でした。
 だから、こころ達の存在は、すごく心強かった。ひとりじゃない、と思えたんです。

 そして、登場人物がみんな生き生きしている。辻村さんの他作品もそうですが、特に会話文。中学生たちのくだけた言い方や、実在する企業の名前など、その世界まるごと、すごくリアルに感じる。

 だからこそ、孤城に集められたこころ達に愛着を持てるのかな、と思いました。
 同じ「闘ってる」仲間として。

 それから

 前回の「友達について。」で書いたように、高校に上がってからは、通えるようにはなったものの、喋ることがますます苦手になりました。
 今の高校には、僕が通っていた中学から入ってきた人がいなかったというのもあって、高校進学後すぐには、なかなか友達ができませんでした。

 でもある時、1人の同級生に好きな本は何かと聞かれて、僕は「かがみの孤城」だと答えました。
 それがきっかけで、その子と本の話をするうちに、友達になりました。
 「かがみの孤城」が繋いでくれたんだなあと、今から振り返れば思います。

 本の感想というより自分の話の方が多くなってしまいましたが、それくらい、僕の人生を変えてくれた、大切な本です。

 もしご興味があったら、読んでみて下さい。

 ここまで読んでくださってありがとうございました!
 まだまだ文章が下手です。精進します。

 良かったら、みなさんのオススメ本も教えてください。コメントお待ちしています。

 それでは、失礼します。

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