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若くても必ず健康診断を受けよう

学生から社会人になっても、定期的に受ける健康診断。
学生の頃は、そこまで受けることに面倒だと感じることはなかったものの
社会人になってから、いつのまにか面倒くさいと感じることが多くなった。

人によって受けるスタイルは違うが、会社に健診センターの職員が来て
受けたり、有給や休みの日を使って病院に足を運び、受診するなど
様々だろう。

日々の忙しさで、早く終わらせたい…や、出勤前の慌ただしい時間に
検尿や検便を採らなければいけない煩わしさで、いつの間にか私の中で
健康診断=面倒くさいと感じるようになっていた。

去年も受診するかどうか会社からアンケートが来た時、正直面倒くさいと
思っていた。
勤めていた会社の、退職が決まっていたタイミングだったので
最初は受けないことにしていた。
しかし、同僚が無料なのだから最後に受けておいたら?と勧められ
それならば…と受けることにした。(また同僚に会える機会があったら、お礼を伝えなければ…)

受けた年は、管理職になったことで仕事が忙しい上に、家族環境の
ストレスも重なり、以前よりは少し結果が悪いかもしれない位に考えていた。
だが、私には予想もしない結果が返ってきた。

何週間が過ぎた頃、健康診断の結果が返ってきて、封筒を開けてみると
再検査という文字が目に入ってきた。

幾つかの検査をし、先日検査入院までした結果、腎臓の病気が見つかり
IgA腎症という指定難病で、診断が下された。
(簡単に説明すると詳しい発症原因は分かっておらず、その為難病指定になっており、悪化した場合、人工透析や腎不全になる可能性が高い病気)

予想もしていなかった結果に、その日は何かを考えるという事は出来ず
翌日には、これからの治療生活、治療費、キャリアへの焦り…たくさんの悩みと複雑な感情が頭を占めた。

私は現在、20代後半。世間一般的には、結婚や出産、仕事では管理職に就いている人もいるだろうし、そうではなくても社会生活に慣れ、ある程度貯蓄もあり、余裕が出てくる年だろう。

私自身も夢だった留学生活を終え、いざこれから仕事を初め、色々学んでいこうと意気込んでいた矢先に、飛び込んできた話。
ここで、足止めを食らうとは夢にも思わなかった。

お医者さんは、仕事をしながらでも治療している人はいると言ったが
検査入院や治療手術のための入院、定期的な投薬のための通院…
ある程度入社期間が長い人ならば、休職をしたり、有給を使うことは出来るだろうが、私はまだ入職もしていない立場なので、いきなり正社員として
有休を使ったり、休職をすることはまず不可能だろう等…
本当にたくさんの考えが頭の中を巡った。

しかし、結局時間は流れるばかり。頭の中で考えているだけでは何も変わらないし、何も始まらない。生きていくしかないのだ。
私はまだ初期の段階での発覚だったし、治療する時間は十分にあるので
家族の助けを借りながら、治療を始めることにした。

10,20代だからといって甘く見てはいけない。
健康診断が、早期発見の助けになるのだから若い人こそ必ず受けて欲しい。
改めてそう思った。


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