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ベンチャーキャピタルにおける企業評価の方法

こんにちは!
本日はベンチャーキャピタル(VC)における投資検討のポイントをまとめたいと思います。
今回の記事を執筆するにあたって、以下の記事を参考にいたしました…!
*あくまで自分個人の解釈・見解に基づいています。

背景

  • VC業界への理解を深めるため、アウトプットとして本記事を書こうと思い至りました
    間違ってる部分などあればご指摘いただけますと幸いです...!

投資検討におけるポイント

以下に記事の要点を記します。

  1.  VCでは10の質問で100の情報を得る必要がある

  2.  DDプロセス*1での質問は、創業者が戦略をより深く考えるのを支援するべきである。

  3.  重要な定量的指標がない場合、質的指標を探す必要があり
    (逆もまた然り)

  4.  企業評価のための5つの主要カテゴリは、チーム、マーケット、技術&製品、ビジネスモデル、指標&トラクションである(議論の余地あり)

*1 DD : デューデリジェンスのこと。投資を行う際に、投資先の価値やリスクなどを調査することを指す。

M&Aマガジン「デューデリジェンス(DD)とは?目的や種類をわかりやすく解説」から引用


10の質問で100の情報

VCの世界では企業を評価するためのデータ・指標がとても限られている場合が多いです。
また時間的リソースも限られているため、判断材料が少ないからといって多くを聞き出そうとするのも難しい可能性があります。

特にシード・アーリーステージのスタートアップや未開拓市場を扱う企業との面談においては、市場・PJへの期待性や予測、成長市場などの指標で語る事が多いため、精度の高い回答が必ずしも得られるとは限りません。

そのため、どのように少ない手数で多くの情報を得るのかを考える必要があります。
これには幅広い業界への理解と多くの企業とのピッチによる経験値が大事になってくるのかと考えます。

DDプロセスにおける姿勢

面談やDDの過程で行われる質問は尋ねている投資家サイドだけでなく、企業にとっても有意義なものであるべきです。
本当に良い質問は、創業者が戦略をより深く考え抜くのに役立つものであり、豊富なファイナンスへの知見を有したキャピタリストならではのフィードバックがあれば、お互いに実りのある時間を過ごせるはずです。
尋問ではなくカウンセリングと感じられるような面談が好ましいのかもしれません。

定量的指標と質的指標

以下にふたつの言葉の意味を簡単に定義してみようと思います。

定量的指標(Quantitative Metrics)
定義: 数量や数値で表されるデータや情報。
例: 売上高、利益率、ユーザー数、成長率など。
特徴:客観的データ

質的指標(Qualitative Indicators)
定義: 性質や特性に焦点を当てたデータや情報。
: チームの経験やスキル、製品のユーザビリティ、市場動向など。
特徴:主観的データ

以上からわかる通り、前者が具体的な数値として客観的に測れるデータなのに対し、後者が主観的な評価に基づくデータになります。

企業評価を行う上でこの2つの指標は非常に重要です。
数値を使って企業のパフォーマンスや状況を測定し(定量的指標)、
企業の品質や将来の見通しを評価する際に(質的指標)、重要な役割を果たします。

カテゴリーの優先順位と具体例

ポイントの4つ目に記したカテゴリごとに、以下にいくつか具体例を記してみようと思います。

チーム

  • 過去の成功経験や共同作業の有無

  • CEO/CTOの将来ビジョン

  • 経営陣のスケーリング能力

  • 人材の確保と管理

市場

  • 潜在的ユーザーの数と購買力

  • 他の製品によるニーズの満たし方

  • 合法的な競合製品の存在

技術&製品

  • 製品の品質とユーザーフレンドリーさ

  • バックエンド技術のサポート

  • 製品の差別化とユニークさ

  • 世に必要とされているか

  • フィードバックと製品の改善

ビジネスモデル

  • 製品の将来的な収益化の可能性

  • ビジネスモデルの事例と制御可能性

  • コスト管理と収益開始時期

  • 持続可能性・成長可能性

指標&トラクション

  • ユーザー数や継続率などの指標

  • 定量的指標の分析

  • ビジネス判断への活用

まとめ

  • 各企業は異なるが、一貫した枠組みがある。

  • 各カテゴリーには情報の深さと優先順位があり、時には深い分析が必要

  • 企業と投資ラウンドごとに異なる課題があるが、広範なセクターや段階内でパターンが確認される。

企業・ビジネスによって指標のばらつきは少なからずあると思いますが、多くの場合上記5つのカテゴリが重要となってくるはずです。

引用:  [How I Evaluate Companies]

このグラフは、企業のステージによってカテゴリーの優先順位がどのように異なるかを示しています。

多くのVCが特定のカテゴリやステージを意識する理由や、どのように企業評価を進めるかについて説明するために、このグラフは一見して理解しやすいと思います。

例えばAというプロダクトがあったときに、内部で使われている技術の評価と、ビジネス・マーケティングにおける指標の両方を理解することは非常に難しいです。
投資検討において、多様な評価軸に基づいて多様な視点を兼ね備えていくのが企業をより理解する上で非常に強力な武器となるでしょう。

結論

今回の記事では、ベンチャーキャピタル(VC)における投資検討のポイントについて書きました。
まとめると、以下の通りです:

  • 投資検討のポイントを把握することの重要性

  • DDプロセスでの適切な姿勢

  • 定量的指標と質的指標の重要性

  • 企業評価のための5つの主要カテゴリ

  • 多様な評価軸を活用して企業を理解することの重要性


本記事を通してVC業界に関する調べ学習として良いアウトプットができました。
これらの洞察とポイントを踏まえ、引き続き知見を広げていく所存です。
また、間違ってる箇所や至らない点があればご指摘いただけますと幸いです。

ご覧いただきありがとうございました!


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