貞観政要の感想②水と魚

まずは引用から
p218
さらに荀子は
「君主は船であり、民衆は水である。
水は船を載せるが、転覆させることもある」
と述べています。

孔子も、
「魚は水がなければ死んでしまうが、水は魚がいなくても水である」
と言いました。
(貞観政要 全訳注 より引用)

基本的にこの本は君主論というのだろうか、人の上に立つ人のための本らしい。
最底辺を徘徊する童貞障害者おじさんの自分には関係ないように思えるが、学ぶところが多々ある。

孔子の言葉が特に響いた。

自分の解釈としては
①自分は魚であり、周りの環境、つまり「水」に生かされているという自覚を持つこと。
②自分という魚がいなくても、周りの環境「水」は存続すること。
つまり自分の影響力を過大評価しない謙虚さを持つこと。

このように理解した。

こう考えると君主のみならず、普段人と関わる時の意識の改善ができそうだ。

「驕れる者は久しからず」
という名言が我が国にもあるけれど、やはり傲慢に生きてはいけないな、周りがあっての自分なんだと思うことは大事だと思う。

アジア圏のこういう謙虚な姿勢は、とても大好きなところである。

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