耳コピ曲分析「ロードオブメジャー 大切なもの」のサビ

耳コピ、曲分析の習慣づけのためにこういう記事も書いてみたいと思う。


メロディの分析

青がボーカルのメロディで、緑がギターのパワーコードだ。Cメジャースケールで作っている。
2小節から始まっているのでご注意を。

2〜5小節のコード進行は、「I V VIm IIIm」である。
「I V VIm IV」でポップパンク進行というらしい。「大切なもの」は最後をIIImとマイナーコードにすることで、明るすぎないエモさを出しているのかもしれない。

メロディとコードの関係だが、2小節はド、3小節はソで始まっている。
つまりルート音始まるである。これにより出だしはストレートでパワフルなパンクを演出している。

また2小節目は出だしからド→ラとインパクトのある跳躍だ。
このインパクトの強さがこの曲のキャッチーさのキモなのだろう。

3小節目はメロディが上昇していき、4小節目の盛り上がりのつなぎとして機能している。

4小節目のドを伸ばすところ。これはVImに対して3度目の音になる。

このサイトの受け売りになるが、3度の音は情緒を帯びた印象を与える。
今までパワフルだった2〜3小節から一気にメロディアスな印象を与えつつ、1小節丸ごと伸ばすことで強烈なインパクトを残す。
さらに2小節目の出だしのドから1オクターブ上のドとなる。
出だしの音の1オクターブ上+コードに対して3度の響き。さらにサビの間の最高音。
曲の盛り上がりとして完璧だ!

5小節目はシから始まり、これはIIImに対して5度の音になっている。
3度を続けないことで勢いを感じさせる。
メロディはシからどんどん下降していく。

6〜9小節のコード進行は、「IV I IV V」である。
今回はコピーしなかったが、サビの続きがまた「I V VIm IIIm」に戻るため、 I に対するドミナントモーションで終わり、10小節目からの展開に勢いよくつながる。

6小節目は、ラが4連発である。
まず5小節のドからラまでメロディがかなり跳躍する。2小節目の「ド、ラ(歌詞なら『こーのー』)」と同じ範囲の跳躍であるため、インパクトがあるはずなのだが…。
またラはIVに対して3度の音だから、4連発は綺麗に聞こえさせる。
跳躍と3度連打。この組み合わせのため曲の山場でもおかしく無いはずだが、曲としては意外とあっさり進むから面白い。(歌詞としては『(ほ)しみあげ』の部分)

7小節目の出だしはソ。これは I に対して5度。安牌だ。

8小節目はファ始まりでルート音。
半音始まりだが、すぐにミに着地するため違和感はない。

9小節はレを伸ばす。
これはVに対して5度の音で綺麗に聞こえる上、ドミソのような終始感のある音ではないため、続きを感じさせる。

ドラムの分析

ドラムは画像の青丸のところが個人的には勉強になった。

青丸はシンバルの音なのだが、だいたいドラム慣れしてない私のような初心者DTMerは、1拍目にシンバルを入れたくなる。
ところが「大切なもの」は2拍目にシンバルを入れているのだ!これはカッコいいし真似したい!

曲の切り替えである2小節、6小節にシンバルを鳴らすのではなく、7小節目で1拍目にシンバルを鳴らし、8、9拍目に2拍目のシンバルだ。
さらに9拍目はフィルインが入るため7拍目からシンバルで徐々に盛り上がりを予告していくという構成と解釈した。

やっぱりパンク、ロックのダイナミックさはたまらないね!



mp3の配布

最後に打ち込んだもののmp3を配布しておくので、よかったら分析とともに聞いてみてほしい。

お付き合いありがとうございました。

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