「パッション・パラドックス 」の感想①創作でもなんでも他人の評価を目的にしたら辛いよね
まずは引用からといきたいが、刺さる文が多すぎて選ぶのが困難だった。
今回は「強迫的情熱」というものに興味を惹かれたので、この言葉を解説しているところから引用したい。
めちゃくちゃ心当たりがある
他者はコントロールできないから自分が変化すべきというのはよく自己啓発やメンタル系の話題で取り上げられる。
今回の話と根本は一緒だ。
自分以外はコントロールできないのである。
いや、自分すらコントロールできないのが人間なのではないか?
あの名著、「人を動かす」にも書いてあったではないか。
今回の読んでいる「パッション・パラドックス」がどういう風に話を進めるのかは、まだここまでしか読んでいないからわからない。
だが他人軸で行動することの危うさは頭には入れておくことはできても、それからは逃れられはしないだろう。
自分はそう思う。
特に下手くそとはいえ音楽を創作する身としては、自己完結できればそれに越したことはないが、やはり他者評価は得たいと思ってしまう。
「作家主義 映画の父たちに聞く」という本も今同時に読んでいるのだが、ここに書かれたジャン・ルノワールという監督の言葉がこの問題のひとつの回答かなと自分は感じた。
他者評価を完全に捨て去ることはできないし、何かを作り上げるなら(芸術でも商品でもサービスでも)受け取り手は必ずいなければならない。
だからみんな血眼になって顧客なり自分のファンを探すのだろう。
とはいえそれはコントロールできないから辛いことである。
そのことを頭に入れて、良い意味での自己満足と他者評価の比重のバランスをとることが大事なんだろう。
そんなことを考えた童貞おじさんなのであった。
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