「一流の人間力」の感想①インクの例に感動

まずは引用から

p124
「井上先生、コップの中に落とした一滴のインクは取り除けません。
だけど、新しい水を加えていくと、どんどん薄めることができる。
自分の中に新しいことを取り入れて、いら立つ気持ちを薄めていってはどうですか」  

イラッとする人から離れて、ほかの新しいことに取り組んでいく。

自分の心の中が新しいことで満たされていくにつれて、イラッとする感情が薄まっていく。

そのうちに、イラッとする本人を目にしても、違う見方ができるようになる、というお話でした。

一流の人間力 より引用

この例え話は素直に感動した。
この一文に出会えただけでこの本を読んだ価値があると思うほどだ。

この分を読んで、シロクマ効果を思い出した。
あるものについて考えないようにすると、逆に意識がそちらに向いてしまうという話だった記憶がある。

自分が感じる嫌なことを無くそうとしても、それに意識を集中すると逆に意識してしまう。

とはいえ嫌なこと(インク)が存在するという事実は変えられない。

これを別のことで薄めていこうという例え話だと解釈した。

「薄める」というのが、この例え話を感動たらしめている。

消そうと粘ればシロクマ効果になるし、一度自分の心にざわついたものは消えないのだ。

消せないが薄めていくことができる。
そしてやがて立ち直れる。

自分は何もしてないくせになかなか思い込んでしまうタイプなので、嫌なことは「薄める」。
この意識で少し生きていってみたい。

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