「日本人のための第一次世界大戦史」の感想②鉄道が生み出した悲劇
まずは引用から
鉄道の誕生と聞けば、リュミエール兄弟の映画を思い出すぐらいに牧歌的なイメージだった。
便利になり、生活が明るくなるように思われたものが、戦争の従事者を増やすことになるとはあまりに皮肉だ。
昔の人の戦争に対する感覚は正直よくわからない。
だが、やらなくて済むならやりたくなかったはずだろう。
また予備役が増えたというのも、物悲しい。
戦争で稼いでいるわけではない人間が、鉄道以前と比べて格段に戦闘に巻き込まれているのだ。
モノは使いよう。
我々を豊かにした鉄道も、戦争という悲劇の範囲を拡大させたという事実は気持ちを沈まされる。
今我々が手にしているものや、今後手に入れる技術も争いに使われるのだろうか。
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