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おいしい小説~カレーとサンドイッチ~

今日は読んだ小説とそれにまつわるご飯の話。

「BAR追分」 伊吹有喜

「新宿ねこみち横丁、BAR追分 
昼間はバールで、夜はバー。」

—— 伊吹有喜「BAR追分」より

知る人ぞ知る新宿ねこみち横丁の一番奥にある、昼はバールと読ませて食堂、夜はそのまま読ませてバーとして営業しているお店「BAR追分」。そこで巻き起こる様々な人間模様が美味しそうなご飯と共に描かれているそんなお話。

登場人物もバラエティに富んでいて面白いし、温かい人がたくさん出てきてとても良い物語だった。もちろん出てくるご飯も美味しそうだった。四章に分かれていて一章がそんなに長くないので、するすると読めた。
「オムライス日和」「情熱のナポリタン」とシリーズ化されているみたいなので続きも読みたいなと思う。

話の中でカレーが出てきたのだが、私はこれまでで一度もカレーにトッピングをしたことがない。カレーはそのままでも美味しいし、何よりカロリーが増し増しになるのが気になっちゃうから。
でもトッピングをするとさらにご馳走な感じするよね。カレーって。温玉、コロッケ、エビフライ、カツ。
カレーに揚げ物なんて罪深いけど想像しただけでお腹空いちゃう。
カツカレー今度食べてみようかなぁ、なんて思った。

「巡り逢いサンドイッチ」谷瑞恵

「よく知ってる料理だからこそ、サンドイッチになってると食べたくならない?知らない食べ物より、なんかワクワクすると思うの。親しんだ食べ物が、とびきりよそ行きに、おしゃれしたように見えるでしょう?」
——- 谷瑞恵 巡り逢いサンドイッチより

おっとりした性格の姉笹子としっかり者の妹蕗子のサンドイッチ専門店「ピクニック•バスケット」。笹子はいろんな人の思い出の食べ物をパンに挟んでサンドイッチにする。笹子はいうのだ。見慣れた食べ物でもサンドイッチにするとなにか違って見えると。食べ物にまつわる思い出に悩んでいる人々が訪れ、素敵なサンドイッチに出会うことで前を向けるようになるそんなお話。

本当に笹子さんのいう通りサンドイッチにすると何気ない食材や料理も素敵になるよね。私は朝ごはんに出てくるサラダとハムをトーストに乗せてシーザードレッシングをかけてサンドイッチみたいにして食べるのが大好き。別々で食べるよりおいしい気がする。あと関西の厚焼きたまごサンド食べたことないけどすごい気になる。関東でも売ってるかな?

ご飯小説ってなんかお腹空くけど心が満たされる。何かおすすめのご飯小説あったらコメントでぜひ教えてください🙇‍♀️
ではまた。

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