「偽りの自分」by　美智魚

誰もがいくつもの偽りの自分と戦っている
 本当は何をすべきか、何を成すべきか、
ここに居るべきか、どこへ行くべきか
そんな事もわからなくなっている
 

だから、 迷い、悩み、結局流されて、流されて
偽りの自分になっていく
このギャップ、この呪縛から 自分を解き放とうと
もがき苦しみながら 自分を解き放つ答えのないまま
時間は死へと向かっていく

生まれた瞬間から、死へのカウントダウンタイマーは動きだし
いつ止まるかわからないタイマーにおびえて
だんだんと偽りの自分を、
あたかも本当の自分のように 偽る技だけが磨かれる

いいのか？
悔いはないのか？
今のままで ・・・
死へのカウントダウンタイマーは明日、
いやこの瞬間に止まるかもしれないのに