「わ、電車だ」が難しい

「バナナマン日村が歩く!ウォーキングのひむ太郎」という番組を時々観ている。

 ウォーキングシューズメーカーの提供で、スポンサーとは直接関係なく、歩いていて町中に現れる「酒のカクヤス」等に対する日村の反応が面白い。出会った人に時々バッジを配ったり。

 この間は「王子」の回をやったのだが、これが興味深かった。

 日村は電車好きらしいのだが、その反応は「わ、電車だ電車だ」である。

 こういう感情、自分の場合は長年の間にどこかに置いてきてしまったもので、何も知らない所で踏切が降りてきたりすると、それなりに「何だろう」という事になりはしても、列車が通過する頃には「何だ通勤電車か」になりがちである。貨物列車はまた別だが。

 しかし日村の場合「都電荒川線だ!」、「新幹線だ!」、「京浜東北線だ!」である。大体見慣れてるだろう。

 そう、見慣れるし、飽きるのだ。だから「鉄道のこういう所が好き」というのがはっきりしている人が、こういう世界(どういう世界だ)には残りがちだ。

 なので、鉄道写真ってのは必要最小限のものしか写っていない場合が多い。良くも悪くも「ここに注目して欲しい」が伝わってくる作品が多くなる。自転車に乗ったおっさんがテーマになってしまうのは失敗なのだ。

 出演者が鉄道の何に期待しているか、それが分かった方が、テレビカメラの方もどう撮るかが決めやすいように思う。しかし、「わ、電車だ電車だ」の場合、どう撮ればいいか悩むのではないか。

 今回気を付けて観て気付いたのは、もちろん動画である事、そして広角レンズの効果である。広角レンズは近づいてくる列車を少々大げさに「画」にする事ができる。それを見ている日村も映し込む事でさらに効果的になるのではないか。

 あと、JR東日本の列車にJR東海のテーマ曲を被せるのは、鉄道好きにはなかなか思いつかないとも思う。

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