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【ウリ坊日記】ある夜のこと。



まだ外は暗い深夜2時

ウリ坊、起床。



「パパ、ママ、おはよーーーう!!」と
言わんばかりに大泣きします。


我々夫婦は、鉛のように重たい体を起き上げます。


まず、私が甘くてとろけそうな優しい声をかけながら、ウリ坊を抱きかかえます。


その間、妻が授乳のスタンバイをします。


ウリ坊は、ひたすら泣き続けます。


妻の準備ができ次第、授乳させます。


ウリ坊は、ようやく落ち着き
眠ってくれました。


ゲップをさせてから、
私達夫婦は、静かに眠りにつきます。






3分後、ウリ坊起床。


私達夫婦は、2tトラック並みに
重たい体を起き上げます。


私は、シャトレーゼのシュークリーム並みに甘い声をかけながらオムツを確認します。


ウリ坊は、元気いっぱいにウンチをしてくれたのでオムツを取り替えます。


お尻を拭いてる間に、ウリ坊は
解放感から、キレイな虹の橋(おしっこ)を妻にかけます。


妻は、ウリ坊の服と自分のパジャマを取り替えます。





ウリ坊が落ち着き眠ってくれたので
私と妻はスヤスヤと眠りにつきました。







ウリ坊、2分後に起床。


妻は、木星よりも重い重力に逆らいながら
立ち上がろうとします。


私は、菅田将暉のように
カッコいい声で「ここは、俺に任せて寝てな。」と言います。



ただ、カッコつけたいから
言ったわけではありません。


私には、ウリ坊を寝かせるノウハウがあるから言ったのです。


私は、勝算がある戦いしかしません。




ウリ坊を抱きかかえて
「○○ちゃん♪○○ちゃん♪○○ちゃ~ん♪(本名)」と自作ソングを披露します。






泣き止みません。
ただ恥ずかしいだけです。


も、もちろん、そんなことはわかってます。





次に助産師さんから伝授された
お雛巻きを不器用ながらもします。




時間をかけてようやくできた、お雛巻きを
ウリ坊は、とんでもないパワーで
一瞬でほどきます。



「さすがは、我が息子!素晴らしい!」
と私は強がります。








最終手段です。


ウリ坊は、水の音が大好きです。


水道代を犠牲にして
洗面所の水を出しっぱなしにし
水の音を聴かせてあげます。



ウリ坊は、ようやく落ち着いて
眠ってくれました。




静かーに…静かーに…


やさーしく…やさーしく…





ウリ坊を起こさないように、
ベッドに寝かせます。









「…よし、これでOK」


ウリ坊の顔を見ます。








森羅万象を知り尽くしたような
宇宙よりも深い、底なしの純粋な
黒い瞳でウリ坊は私を見つめていました。





そして、大泣きスイッチON。





見かねた妻が
ウリ坊を抱っこすると
数分で泣き止み、穏やかに眠りました。






育児って本当に大変ですね…。





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