見出し画像

農家が「世界一美味しいコーヒーの淹れ方」から肥料抽出度を考える

 図書館でたまたま手に取ったコーヒーの本がめちゃくちゃ面白かった。コーヒーの本はこれまでなんとなく読んだことはあったけど、ここまでコーヒーの魅力とおいしさを引き出す論理的な方法に出会ったことがありませんでした。

そのタイトルは井出英典著「ワールド・バリスタ・チャンピオンが教える 世界一美味しいコーヒーの淹れ方」です。

本の宣伝はここまでにしておいて、まずこのコーヒーについて書かれた本で最も農業にも応用できるのではないかと考えられる「抽出の思考法」を紹介したいと思います。

抽出とは、コーヒーの成分をお湯に移行する作業であり、いかにコーヒーから成分を効率よく引き出せるかが、味わいの良し悪しに関わってくるからです。-出典:井出英典著「ワールド・バリスタ・チャンピオンが教える 世界一美味しいコーヒーの淹れ方」

これって肥料にもいえる事ですよね。言い換えると

施肥とは肥料の成分を植物に移行する作業であり、いかに肥料から成分を効率よく引き出せるかが、植物の生育の良し悪しに関わってくるという事になります。

では抽出の奥義についてみていきましょう。

抽出の奥義はお湯とコーヒーの粉を最適な比率で効率よく混ぜる事。

農家がヒントになる5つのポイント

・粒度
・豆の重さ
・お湯の重さ
・抽出時間
・温度

粒度

 まず粒度は肥料で言えば水溶性や可溶性、ク溶性などの溶けやすさ。粉なのか粒状なのかでも違ってきます。

重さ

 これは比重になるのでしょうか。物理性と保肥力改善の為にパーライトやバーミキュライトのように軽いものから、カルシウムなどのミネラル系は比重が重かったりして作業性も変わってきます。

お湯の重さ

 ここで自分が思ったのは重さを希釈倍率とも捉えることも出来ますし、ハウスであれば潅水の時に意識することで変わると感じました。

抽出時間

 抽出時間は葉面散布でカルシウムやマグネシウムなどを溶かす場合に時間をかけて溶かしていくことも大事なのかなと考えます。

温度

 冷たい水よりもぬるい温度で溶かしてあげた方が効率は上がるのかもしれないと考えます。

 まだまだ検証が必要になってくることばかりですが、コーヒーの淹れ方から肥料の抽出についてもイメージが膨らんだことが自分的には腑に落ちる感覚がりました。これからドリップしながら肥料の抽出についてもイメージすること。そして、実際に散布するときに上記のポイントを検証していければなと感じました。

本日もありがとうございました。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?