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食用バラ(エディブルローズ)について ②

2:食用バラに適した品種

上記のように、すべてのバラがフレーバーまたは成長しやすいカテゴリー(食用有機園芸家としての2つの最も重要なカテゴリー)で同じように作られているわけではありません。

過去50年以上にわたって、バラは主に装飾目的で飼育/交配されており、食用ではありません。古いバラの品種は、食品の生産や観賞用の品質に使用/飼育されているため、ローズヒップが非常に優れていることがよくあります。

接ぎ木されたバラ

食用と品種に加えて、良い食用のバラ植物を選択する際のもう1つの重要な要素は、挿し木と接ぎ木のバラです。

・挿し木バラ
名前が示すように、挿し木のバラは、別の種類の台木に接ぎ木されるのではなく、独自の根を持っています。根から顕花植物まで、植物全体が同じ品種です。

・接ぎ木バラ
接ぎ木されたバラは、購入する特定のバラの品種の上部で、特定の土壌伝染病に耐性があるために選択された、別の品種の台木に接ぎ木されています。

この記事では挿し木のバラを推奨しています。理由は別のホームページで紹介していますのでリンクを張っておきます。

最高の食用バラの品種

私たちの経験、研究、および他の食用バラ愛好家との議論に基づいて、デビッドオースティンバラを入手することも強くお勧めします。まず、彼の信じられないほどの育種作業は、丈夫で病気に強い植物を生み出します。第二に、彼は食用に重要な形質、すなわち芳香性の高い花と(しばしば)大きなローズヒップが繁殖します。

食用ローズヒップに最適なデビッドオースティンの品種

・ブラン ドゥブル ドゥ クベール Blanc Double de Coubert
半八重、白のテッシュペーパーを丸めたような繊細な花。香りはハマナス系統独特のスパイシーな強い香りがある。秋には大きな実を楽しむことも出来る。日当たりが必要だがとても強健。

系統:ハイブリッド ルゴサ
樹形:シュラブ(半つる)
花の咲く時期:返り咲き
花の大きさ:大輪
香り:強く香る

・ランブリング・レクター Rambling Rector
たくましく育ち、小枝を多く茂らせ、クリーミー・ホワイトの小輪の半八重咲きの花で覆われます。濃厚なクローブの香りがします。秋には小さな実をたくさんつけます。低木やパーゴラにからませたり、密なシュラブにすることも可能です。

カテゴリー つるばらとランブラーローズ
花形 半八重
サイズ 大きい ランブラー
強健性 強い
香り 中香
開花性 一季咲き

・ザ・ジェネラス・ガーデナー The Generous Gardener (Ausdrawn)
上品な花と美しい花姿の、しっとりとした魅力のあるバラです。花の中心は輝きを持ったソフトピンクで、外側にいくほどうすいピンクへ変化します。咲き初めは雄しべがちらっと見えて、スイレンのような趣があります。オールドローズ、ムスク、ミルラを思わせる、うっとりするほど濃厚な香りがします。勢いのある品種で、弓なりになる枝は大きめのバランスの取れたシュラブへとあっという間に成長するので、つるバラとして香りを楽しみながら育てるのも良いかも知れません。病気にかなり強いのも特長です。

カテゴリー イングリッシュローズ
花形 八重/多弁
サイズ 中の大程度 シュラブ状
強健性 強い
香り 強い
開花性 非常に返り咲く

食用バラの花(つぼみと花びら)に最適なデビッドオースティンの品種

・レディ・オブ・シャーロット Lady of Shalott

デビッド・オースチンのイングリッシュローズコレクションの中で、最も頼れる品種のひとつです。病気にとても強く、バラは初めてという方にもお勧めです。若いつぼみは、深みのあるオレンジレッドで、徐々に花びらが緩やかに並んだゴブレット型になります。花びらの一枚一枚は、表側がサーモンピンクに対して、裏側はコントラストの美しいゴールデンイエロー。あっという間に大きくよく茂る、アーチ状のシュラブになります。若葉はブロンズの色調で、スパイスの効いたリンゴのさわやかなティー系の香りがします。 イギリスの詩人、アルフレッド・テニスンの詩に由来します。アーサー王が所有するキャメロット城の近くに住んだシャーロットは、鏡に映ったランスロット卿の姿を見て、呪いにかけられていました。

カテゴリー イングリッシュローズ
花形 八重/多弁
強健性 非常に強い
香り 軽い
開花性 非常に返り咲く

・ゴールデン・セレブレーション Golden Celebration

高貴な雰囲気を醸し出し、最も大きな花をつけるイングリッシュローズのひとつです。ぜいたくなほどのゴールデンイエローをしたカップ咲きの大輪に、花びらがぎっしりと詰まっています。美しい姿でバランスの取れたシュラブは、アーチ状になって繰り返し咲くので、トップクラスのつるバラとしても育てることができます。とても育てやすく安心できるこのバラは、南オーストラリアバラ協会のコンテストで最高位になりました。ティー系の香りから、シトラスとライチのような素晴らしいフルーティーな香りへと変化します。

カテゴリー イングリッシュローズ
(English Rose Collection)
花形 八重/多弁
サイズ 中程度 シュラブ状
小さい つる状
強健性 非常に強い
香り 強い
開花性 非常に返り咲く

・グラハム・トーマス Graham Thomas

最も有名なバラのひとつで、色の豊かさとパフォーマンス性からもイングリッシュローズを代表する名花です。めずらしい深みのあるピュアイエローの中輪カップ咲き、濃厚なティーローズの香りです。 まっすぐに伸びてよく茂り、勢い旺盛なので、つるバラとしても育てられます。シュラブとして育てる場合は、夏の剪定をすることでよりたくさんの花を咲かせるでしょう。2000年には高名なジェームス・メイソン賞を受賞し、41カ国加盟のバラ協会が投票で決める「バラの殿堂入り」も果たしました。 バラの栽培家で、ガーデンライターでもあったグラハム・トーマスはデビッド・オースチンのナーサリーに足繁く通い、励みになるようなアドバイスをたくさん与えてくれました。

カテゴリー イングリッシュローズ
花形 八重/多弁
サイズ 中程度 シュラブ状
小さい つる状
強健性 非常に強い
香り 強い
開花性 非常に返り咲く

・ティージング・ジョージア Teasing Georgia Climbing

美しさと有用性の両方を持った、上品な黄色のバラです。中心はリッチな深みのあるイエロー、花びらは外側に向かってだんだんと反り返り、淡いイエローになっていくカップ咲きです。素晴らしいティーローズの香りは中香から強香です。強健に育ちつつも優美さが残り、バランスのとれたシュラブとして、また、つるバラとしても育てることができます。病気になりにくく、耐寒性も十分あり、数々の賞を受賞しています。
ドイツのメディア界で名の高いメイヤー夫妻(妻の名はジョージア)に因んで名前が付けられました。

カテゴリー つるばらとランブラーローズ
花形 八重/多弁
サイズ 小さい つる状
強健性 強い
香り 強い
開花性 返り咲く

・クラウン・プリンセス・マルガリータ Crown Princess Margareta

アーチ状の枝に、アプリコット色の房咲きの花を付ける。美しい姿をしたカップ型のロゼット咲きです。外側の花びらは反り返り、花が開くにつれてだんだんと淡い色になります。

健康的で病気になりにくく、多少きびしい条件下でもよく育つ。ボーダーの後方に植えるのに向いていますが、低めのつるバラとして育てるのもおすすめです。はっきりとしたフルーツ系ティーローズのさわやかな香りです。

クィーン・ビクトリアの孫娘で、一流の造園家でもあるスウェーデンのマリガリータ皇太子妃にちなんで名付けられました。

カテゴリー つるばらとランブラーローズ
花形 八重/多弁
サイズ 小さい つる状
強健性 強い
香り 強い
開花性 返り咲く

・ジュビリー・セレブレーション Jubilee Celebration

愛らしく深みのあるピンクの大輪は、ドーム型で花びらの裏側がほのかにゴールドに輝きます。ひとつひとつの花が葉の上で 優雅に咲き誇り、大輪にはめずらしく、次から次へと花を咲かせます。丈夫で病気になりにくく、勢い旺盛なシュラブです。咲き始めの頃の香りは紛れもないレモン、そしてだんだん採れたてのレモンとラズベリーを感じさせるフルーティーな香りへと変化します。スコットランドのグラスゴーで行われた香りのコンテストで優勝、一般の人気投票でも一位に選ばれました。 エリザベス女王の即位50周年であるゴールデンジュビリーの記念に生まれたこのバラは私たちの誇りです。

カテゴリー Potted English Roses
花形 八重/多弁
サイズ 中程度 シュラブ状
強健性 強い
香り 強い
開花性 返り咲く

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今日は以上です。

この食用バラとしておすすめの品種はぜひ試してみたいですね。

ありがとうございました。


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