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お正月は家族で、地震

2024年、明けましておめでとうございます。
本年も愛渓もにを、どうぞよろしくお願いいたします。



本日は元旦。ということで今日は夫と娘の4人で神社へ初詣に行った。だが、平和な1年が始まろうとする元旦に、悲劇は起きた。


私たちが言った神社は全国に4万社存在する八幡宮で、近所の人たちが来るような神社だ。

街の中心にある大きな神社とは違い、比較的空いていてソーシャルディスタンスが保たれている。

手と口を清め、階段を上る。アルバイトであろう巫女さんたちは優しく出迎えてくれる。

鈴を鳴らそうと、ガラガラするも音が鳴らない。巫女さんに見られながら子供も私も緊張する。あれ鳴らないのかと思いながら、娘に教えながら二礼二拍手一礼。

終わったら隣の巫女さんから御神酒を頂く。すっきりとした飲みやすいお酒だった。運転する夫は甘酒を選んだが、この一口は飲酒運転になるのだろうかと、ふと考える。

おみくじは大吉。2年連続だ、自然と口元が緩む。今年は仕事をテーマに目標を掲げたので、仕事守を授かった。

ちなみにお守りやお札は「買う」という表現でNGで、神様の力が宿ったものなので「授かる」とか「受ける」が正しい表現だそうだ。今知った。

また、御神酒などのお供え物には人と神様が繋がっており、それを飲んだり食べたりすると神様からのご加護や恩恵をいただけるらしい。こういったのを直会(なおらい)というそうだ。今知った。


今年は暖冬で雪が降らず非常に珍しい年末年始となる。とはいえ北陸は油断できない。ドカ雪が降らないことを祈る。


そんな晴れた素晴らしい元旦に、災害が起きた。


実は元日の夜にこれを書いているが、今日の16時頃に石川県能登島で震度7の地震があった。

その時はちょうど私たちは帰ろうと、車を走らせており、地震が来るたびにハザードを点けて停まり、地震が収まるのを待っていた。

2度目の地震で怖くなり、このときどうすればいいのか調べようとスマホを触る手が震える。大丈夫だと言ってた夫も、私が震えているのを見て流石にやばいと真面目になる。(後から聞いた)

なんせ子供が心配だ。車を乗り捨てて今すぐに逃げるという最悪の事態も想定した。だが当の本人は買い物でまさかの疲れて爆睡。

とりあえず家まで帰る道を走っていただが、ラジオからは「今すぐ逃げて!津波は後から大きくなる恐れがあります。内陸部も安全ではありません。川から流れてくる可能性があります。今すぐ!逃げてください!東日本大震災を思い出してください!」と、緊急を感じさせる放送にさらに私たちは焦った。

海からできるだけ遠い場所へ車を走らせる。最悪だ。こんな時に限って生理である。

向かい車線からは消防車や救急車が海のほうへ走っていく。こんな時にも災害場所へ出ていかなきゃいけないなんて、と尊敬の眼差しをおくる。

もう思い切って岐阜まで逃げるか!という冗談もいえるほどの距離についたところで、コンビニの駐車場へ車を停める。山にある大学へ行くことも考えたが、土砂崩れの可能性があるとみての判断だ。

コンビニはすでに満車状態だった。中に入ると水やおにぎりが完売しかけている。皆、焦ってオレンジのかごに食料を詰めてレジを待っていた。

私も買わないと、とオレンジのかごを持ち、水と食料、そしてこんな時にモバイルバッテリーとを忘れたのでそれと、ナプキンも忘れちゃいけない。予備は1枚しかないのだ。と表情では冷静を保ちながらかごに雑に入れる。

元旦からとんでもない出費になってしまった。レジを終えると、トイレは長蛇の列。駐車場は身内や友人へ電話する姿がちらほら見える。冷静を保とうとたばこを吸う男も見える。

車に戻り、これから貴重になるであろう食料を家族でちびちび食べながらラジオを聞く。ガソリンはもつのか心配しエンジンを切るも、それではラジオが聞けないともう一度エンジンをつける。

子供がこの状況を分かっていないため騒ぐ、ふざける。説明する。静かにするよう促す。ラジオを聞く。


そして1時間半経った頃、余震はまだまだ続いていたが、津波の高さが落ち着いてきた。私はまだ不安だったが、夫はもう帰っても大丈夫だとの判断で帰宅することになった。

帰路のなか、家のものが倒れていないか心配だった。隣に住む実家はお皿が割れ、友人は本棚などが諸々崩れ、ショッピングモールもえらい目にあっている画像をInstagramのストーリーで見た。

石川は火事になったところもある。家が心配だ。

帰ると、家を出るときとほとんど変わらない様子に安堵した。いつもの日常に深く感謝する。そしてちゃんと防災対策と、地震対策をしようと夫と話す。

今日の一連でいつも平穏な日常を送れること、そして安心できるふかふかのベッドで寝れることがどれだけありがたいことか身に染みて実感した。

そのあとも余震に注意しながら、買いすぎた食料をみんなで食べた。石川に住む友人も家族も、会社の人も大丈夫だとのこと。

だがニュースを見ると、火事、閉じ込め、生き埋め、心肺停止、死者も出ているという。日本海側で発生する地震としては最大級だともいわれているのを目にした。事態を客観視して本当ににやばいことが起きていることを理解する。


Yahoo!ニュースのコメントには、助けを願うときは「誰か助けて!」だとみな自分のことに必死で見て見ぬふりをされやすいそうだ。しっかり「そこの赤い帽子の人!」などと指名するのが効果的だという。

やはり普段の平穏な日常がいつまでも続くことがないのだと、改めて実感する。私たちは無事でしたが、今回の地震で被害に遭われた方、どうかご無事でいますようお祈りします。

2024年は良い年でありますように。


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