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久しぶりに本の虫になっていた2月

3月も半ばですね。
春がいちばん好きなので、3月という字を見るだけでうきうきします。
実際に東京はもう春です。うれしい。

さて、2月は東北に4日間行った以外は本当に引きこもりました。
最終的に、13冊の本を読み終えました。
2月半ば以降に読んだ本についても簡単に感想をまとめておこうと思います。

悲しくてかっこいい人

韓国で生きるシンガーソングライターほかマルチに活躍するイ・ランのエッセイ。
たくさんの日本人の友人が出てきて、言葉や住む場所が違うことは個性の一部くらいになっているのだな、と感じました。

向田邦子ベスト・エッセイ

有名な「父の詫び状」を含む彼女のエッセイをまとめたもの。
”自分のおばあちゃんより少しだけ年上の彼女”が育った家庭が、あまりにも家父長制的で、女性の価値観はこの100年ほどでどれだけ変わったのか、改めて衝撃を受けました。

転職と副業のかけ算

生涯年収を最大化する生き方を知り、自分は生涯年収に大したこだわりを持っていないことを学びました。
転職と副業をかけ算することで、生涯年収は最大化できるのかもしれないけれど、そういうカタチで仕事を選択することは私の望む道ではないな、と。
(絶賛キャリア迷子です。笑)

アンネの日記

下北沢のボーナストラックにある「月日」さんで見つけたアンネの日記。
内容を知っているものの、きちんと読んだことがなかったので、装丁に惹かれて購入。昭和49年のものです。作りがとても丁寧。
読めてよかったです。戦争・ユダヤ人に対する差別については簡潔に述べれるものではないので、ここでは触れずにおきます。

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京都・六曜社三代記 喫茶の一族

六曜社に限らず、3代も続く会社にはどこだってたくさんの思い出と課題と展望がつまっているのだろうなと、六曜社を通して色々な家族経営の組織を想像したくなりました。
とりあえず、京都に行ったら六曜社に行かないと。

流しのしたの骨

19歳のこと子を中心に、6人家族の毎日を描いた本です。
この家のお母さんは、お父さんが家を出ると化粧をして、お父さんが帰ってくる前に化粧を落とします。
変わっていると思うんだけど、具体的に何がおかしいのかはうまく言語化できない。そもそも変わっているとはどういうことなのか。”普通”という概念は、それぞれの人間や家庭には存在し得ないのではないか。
何でもスタンダードを定めたがる世界において、江國さん作り出す物語には、その概念がないので、とても心地がよいのです。

僕は勉強ができない

ずっと前に買っていて、読み終わる前に本棚にしまわれてしまった1冊。
読んでなくても名前だけは聞いたことがあるという人も多いのではないかと思います。
主人公は高校2年生ですが、きちんと自分の頭で物事を考えられる人です。
秀美くん(主人公)にとって、つまらない大人にならないよう、自分の意思を持った人間でありたいと背筋をピンとさせられます。

本を読む度に、こんなに時間や知識を集結したものを数百円〜数千円で読めるなんて、幸せな世の中だなと思います。
今年は本当にたくさんの本が読めそう。毎月ログを残せればと思います。

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