9年ぶりに夫婦で旅を
山形県の米沢市は、上杉謙信ゆかりの地として有名らしいのです・・と書いたのは、僕がほとんど知らなかったから。妻は、歴史好き、妻の家族も食卓で歴史の話で盛り上がるほど。そんな妻と、久しぶりに山形県へ行きました。
米沢市では、毎年ゴールデンウィークの時期に「上杉まつり」を開催しており、そのメインイベントとして、5月3日に市内の松川の河川敷で、武田信玄と上杉謙信が戦った「川中島の戦い」を再現したイベントを行うのです。
実は、妻と結婚する前にも一緒に観に来ていて、9年ぶりの再訪となりました。
子どもたちは、当日の早朝に実家にお願いして、8時の新幹線で山形へ。連休に子どもを泊まらせてみたら・・と言ってくれた両親にお願いすることを決め、慌てて決めた旅でした。
米沢に着いて、早速河川敷へ。有料の指定席は既に売り切れ、当日券を確認しに向かいましたが、やはり売り切れ。ただ、一般席として無料のスペースが有料席の両脇にあり、場所取りをしました。
市内の上杉神社は、まつりらしい賑わいで、出店もたくさん出ていました。子どもたちと来ていたら、あれもこれもと大騒ぎだっただろうなぁなんて思いながら、時代に合わせて出店の内容も変わっていることにも気が付きました。
散歩の途中、閑散とした繁華街の跡のような街並みの中に、お洒落な建物があったので覗いてみたら・・図書館でした。空間が空間としてあって、贅沢な使い方にうっとり・・。上の方の本棚の本を取るのは大変そう。
合戦の開始時刻が近づいて、河川敷へ。
合戦は、音声での解説や台詞回しがあって、何も知らない(僕のような)人でも楽しめます。実際の合戦ではなかったであろう「○○隊、退けぇぇ」という指示が、新鮮でした。どちらの軍も、戦っては退き、兵の数を減らさない運用でした。
というのも、合戦の最後が「総がかり」と呼ばれる、全員参加の戦いの再現だったから。両軍の兵たちが、刀を交えるシーンは、ちょっとした迫力があります。
登場する兵たちは、地元から集められた方々で、高校生や市の職員、全国からの有志や、外国人の方々もいるようでした。甲冑を着て、マスクをしているので、あまりよくわからなかったものの、女子高生?が多くいるように感じられました。
合戦の終盤、武将たちのセリフとともに討ち死にしていく姿が演じられます。広い会場で、大勢の人に混じって倒れていく武将たち・・僅か1時間程度のドラマなのに、なんと寂しい気持ちになることか・・。
いつだって、全く同じ結末を迎えるこの合戦ですが、やっぱり何度見ても感動がありますね。市長の挨拶では、3年ぶりの再開を喜びつつ、地方に人を呼ぶことへの危機感のようなものを感じました。じっさい、街なかはとても閑散としていましたし、古くなった雑居ビルは空き家のように、人もお店もいないものが目立ちました。
途中、雪解け水の流れる川を渡って攻め込む場面では、その年の新規採用職員さんが川を渡っているのだとか。・・毎年やっていることだとすると、なんだか通過儀礼のような、米沢ならではの新人教育だなぁなんて、休日出勤をしている同業者を見つめてしまいました。
山形から戻り、久しぶりに夫婦だけで夕食。また行きたい・・とずっと言っていたお店へ。やっぱり美味しかった。そして、そのあとは少し時間があったので、夜のカフェへ。
クルミドコーヒーの夜の時間は、とても落ち着いた雰囲気。お酒が含まれるドリンクもあって、ほっと落ち着けます。
まだまだ幼い子どもたちと離れて過ごすことは、親としても心配なこともありましたが、家族の協力を得て実現した旅でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、僕だけでなく家族で喜びます!