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どちらかではなく、どちらでもある

なかなか美術館にも行けなくなっているところで、こんな記事を見つけてとても嬉しくなったので、書いてくださったクリエイターさんに感謝を込めて。

何かと物議を醸す芸術家、バンクシー。その展覧会が開かれているとのことで、そのイベントレポートの記事でした。バンクシーの作品は、多くは屋外に、いわゆる”落書き”のような存在として現れます。

少し前に、彼の作品がオークションにかけられて、落札した瞬間、額縁に仕込まれていたシュレッダーによって作品が切り刻まれるというニュースを見ました。別のときには、イギリスの地下鉄に描かれた作品を、落書きとして処理して抹消するといったニュースも。

彼の芸術には、社会への皮肉が含まれていて、それを考えることもまた刺激になるし、社会をどう見ているかという新たな視点が得られるように思います。消されることで、彼の存在感が増してしまうというのも、面白いことです。

アート思考という言葉がよく聞かれるようになって、それまでありがたがって観ていた作品たちが、より生活に近づいてきたような感じがします。その作品を通じて、個人の考え方や意見を作っていく試みが、ビジネスや教育で行われています。

記事の中でいくつも作品が出てきており、多くは市井の人が描かれています。幻想ではなく、現実としての世界に、作家の視点や願望が描き出されていました。

この作家がどのようにして見出されたのか明るくありませんが、世界中で知られるようになって、作品によって救われた人もいるのかも知れません。

もとよりバンクシー本人は、自分自身を公表せず、年齢はおろか性別も分からないのではないでしょうか。もしかしたら、複数人いるのかも知れません。

日本でも、実在しなかったのでないかと言われている浮世絵師がいますが、この混迷する世界を照らす光として、人知を超えた存在がいるようでもあり、こんな展覧会もまやかしのようで(笑)

僕は、天才でも反逆者でもいいと思うのです。

それは僕自身が決してなれない存在でもあります。

理想と現実に生きる毎日、
"落書き"にクスッとする瞬間をありがとう。

#バンクシー #noteでよかったこと #アート #はげまし #落書き

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