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書もつ

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誰かが言っていた「本は人生のおやつである」。 おもに毎週木曜日に更新している、読書の記録「書もつ」 そして、エッセイを読んだ感想の「エッセイストのエッセンス」を収録。 投稿に… もっと読む
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記事一覧

あなたの心、透きとおっていますか? #書もつ

先週ここで紹介した、あさのあつこの著作を書店で見つけたとき、近くの棚に、このタイトルを見…

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素朴さと重さを見つめて #書もつ

この作家の書く野球が、好きだ。 とはいえ、僕自身は野球の経験もなければ、ルールらしいこと…

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はたらく、たべる、生きていく #書もつ

地方公務員の多岐にわたる仕事の中に、医療従事者の免許の交付や書換えの受付業務がある。 数…

もつにこみ
2週間前
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アイスクリームの日 #書もつ

今日は、アイスクリームの日、らしいです。 確かに、暖かくなってきて、冷たいものが美味しい…

もつにこみ
3週間前
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キャベツの投稿とクリキャベと #書もつ

先月発売された、創作大賞2023受賞作「クリームイエローの海と春キャベツのある家(せやま南天…

もつにこみ
1か月前
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目指す天下と地元愛 #書もつ

普段、流行り物には距離を置くことにしている。流行っているから、などと言う理由で選ぶのは自…

もつにこみ
1か月前
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虫の声を聞ける民 #書もつ

生き方、自己啓発、そんなジャンルに並ぶ本たちを見るにつけ、生きるって難しいというか、大変なことなんだよなぁと思ってしまいます。 自分はこの性格だから、と勝手に思い込んでいたり、そもそも考え方が合っていなかったり、個人差のある人生だからこそ、となりの芝生が青く見えるもので。 こういう本、好き嫌いがあって、読んでも意味がないと感じている人と、読むべき本だと感激する人がいるものです。気持ちを変えるために、単に言葉によって励まされるために読む、僕はそんな読み方をしています。 こ

車窓からの景色 #書もつ

つねづね、エッセイと旅は相性がいいと思っている。旅は非現実でありながら、自分を知るための…

もつにこみ
1か月前
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まじウケるんですけど #書もつ

4月に入って4日・・新しい環境になった方も、いるかも知れない。せっかく新しい季節なので、新…

もつにこみ
1か月前
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春色の姉妹 #書もつ

淡いピンクのドレスに身を包み、ダバダバダバダバ・・と、トルコ行進曲を歌う姉妹・・・の“真…

もつにこみ
2か月前
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孤独な王子とミュージカルと #書もつ

ミュージカルというと、何となく苦手意識がある人がいる。例えば、タモリが「ミュージカルは苦…

もつにこみ
2か月前
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異世界★自衛隊 #書もつ

度重なる災害に、日本のあちこちが傷だらけになり、そこここに困った人がいて、その度にテレビ…

もつにこみ
2か月前
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ひたひた、にがにが #書もつ

初めましての作家さんの、しかもエッセイを初見で読んだ。作品を知らないのに、人柄を知ろうと…

もつにこみ
2か月前
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存分にゆとり #書もつ

ちょっとした違和感を感じながらも読み進めていくと、面白い方向に解決しているような、勢いと馬鹿馬鹿しさと、そして書き手の気配を感じるエッセイだった。 読みながら、言葉を操ることの可能性は、やや残酷な気もしてしまった。そりゃ経験も必要だろうけれど、どうしたことか、この作家の若さよ。こんなにも彩りのある言葉で語れるって、やっぱり才能なんだなと思う。 昭和生まれの僕らが戦々恐々としていた「平成生まれ」の冠がつく初めての年に生まれている作家のエッセイを読んだ。 時をかけるゆとり