もつにこみ

読めばホッとする、穏やかな日常を書く”平熱”のエッセイスト。モンブラン好き。妻と子(8…

もつにこみ

読めばホッとする、穏やかな日常を書く”平熱”のエッセイスト。モンブラン好き。妻と子(8歳・4歳・1歳)。引越業→地方公務員(市役所)。読むより書く側。コメント返信、遅れがち。いろいろと恐縮です。

マガジン

  • 創作大賞2024【応募作品・読みたい作品・創作大賞感想】

    創作大賞2024に応募した作品、読みたい作品、感想文を収録しています。

  • かんがえたことたち・ときどきアート

    僕の「かんがえたこと」「アートについて考察や創作作品」を書いた投稿を集めました。ちょっと立ち止まって、考えてみたり、書いてみたり。

  • もつと旅

    旅の記録をつらつらと。毎週月曜日に更新しています。 早く行くならひとりで行け、遠くへ行くならみんなで行け。 (異国のことわざ) 投稿についているサムネイルは、infocusさんによる作品です。

  • 『エッセイのまち』の仲間で作る共同運営マガジン

    • 4,007本

    メンバーシップ『エッセイのまち』の仲間が見つけたステキなエッセイを保存しています。メンバーの方は、他の方、もしくはご自身のエッセイを自由に追加してください。(エッセイ以外は掲示板の方にお願いします)。どなたがマガジンに追加してくださったのか気になる方は、ともきちまでお問い合わせください。

  • クルミドコーヒー・クルミド大学

    西国分寺にあるカフェ「クルミドコーヒー」の話題を。 そのカフェによる私設大学、クルミド大学で、あれこれと学んだこと感じたことを少しずつ。備忘録と、感謝をこめた記憶のかけら。

最近の記事

  • 固定された記事

僕の考える性別性について

考え始めると、なんだか深くに沈み込んでしまうような、性別やジェンダーの話。あ、でもこの記事は軽いです。たぶん。 最近、中性的と呼ばれるような容姿の人が増えてきましたが、容姿が変化するためには気持ちの部分での納得が増えてきた証拠だと思っています。 どういうことかと言うと、自分がそうであるという自覚はそれこそ幼い頃からある方もいるのですが、"中性的"という言葉を用意したり、こんな容姿や発言、行動が中性的ですよ、みたいに提示してくれるメディアがあったりして、社会的に認知(容認と

    • ジャズやるべ

      田舎の女子高生が、たまたま出会った音楽にのめり込み、ビッグバンドを組んで演奏する映画といえば「スイングガールズ」です。 劇中、ビッグバンドで演奏されている数々の名曲が流れますが、観客にとってよく知られていたのは、「イン・ザ・ムード」だったのではないでしょうか。年上の人には「カニたべたーい!」で始まるレストランのCMのBGMだと話すと、すぐピンとくる、あのメロディ。 映画が公開されたのは、2004年。その頃、僕は大学3年生でした。 奇しくも、ビッグバンドのサークルに所属し

      • パフェの悔しさをプリンで果たす

        毎年の楽しみ、という存在は持っているでしょうか。毎年同じような時期にある、自分の好きなもの。いくつもある方もいるでしょうし、これだけは外せない!と楽しみなのか、義務なのかわからないくらいに拘っている方もいるかも知れません。 我が家のおなじみカフェ・クルミドコーヒーは春になると、くるみを主役にしたパフェを出します。大抵、4月に入ったあたりで発売されるため、ここ数年は新年度が始まって数日経って、仕事の隙間をぬってお店に行って食べることができていました。 しかし、今年は販売時期

        • 自慢していい、と言われたから

          創作大賞の期間が始まって、昨年度の受賞者お二人が対談したことがnoteさんによって投稿されました。 そのお二人とは、”クリキャベ”のせやま南天さんと、“卯月”の秋谷りんこさん。お名前はどちらもペンネームなのですが、こうして見ていると、どちらもそのペンネームがしっくりくる気がしてきました。 昨年の創作大賞では、僕は応募するためにまっさらの状態から書いた作品はほぼなく、2本のエッセイを1本にまとめたくらいで、ほかは過去作にタグをつけて応募していました。 正直なところ、個人的

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        僕の考える性別性について

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        記事

          性能 #毎週ショートショートnote

          「あなたの春を奏でよう」 ヤマハから発売された最新のアコギは、演奏者の心情を読み取って微妙な調弦を自動で行い、サウンドホールの内部をAIによって調整する、これまでになかった楽器だ。 心情を音に乗せるというのは、簡単にできることではない。楽器の演奏自体がとても難しいのに、さらに自身の心情をこめた音を出すなど、何十年もかかってようやくできるものかも知れない。 そんな技術が本当だったとして、たった100万で買えるなら安いもんだ。 この楽器は、演奏者がイメージする春が、聴衆に

          性能 #毎週ショートショートnote

          ひとつのことを極めているって、なんかすごいよね

          1000のおにぎりを食す男、ハスつかさんが、あのマツコ・デラックスと対決・・いや、共演された。 テレビに出ている人をみると、つい芸能人か、ある世界の専門家かと思ってしまう癖がある。というか、テレビにフツーの人が出る隙などないのだ。 見た目はフツーだけど妙に歌が上手いとか、超人的な特技があるとか、そういうフツーじゃない人が出るものだと思う。 普段、積極的にテレビを観ないが、好きな番組はある。それらは妻から「この番組を誰が観るんだろうと思っていた」と言われてしまうものでもあ

          ひとつのことを極めているって、なんかすごいよね

          目指す天下と地元愛 #書もつ

          普段、流行り物には距離を置くことにしている。流行っているから、などと言う理由で選ぶのは自らの信念も感じられないし、何より思考停止というか、どうでもいい感があるのでは、と思ってしまうのだ。 みんなや誰かと同じものを持つのが安心って時もあるけれど、ちゃんと自分に合うものを、自分で判断したいと思うのだ。 そんな中でも、読書に関しては、流行っていることに乗っかるのはアリだと思っている。都合のいいやつである。 それは、話題として同じものがある強みであったり、人気があったり、評価さ

          目指す天下と地元愛 #書もつ

          読ませて、書かせて、今年も

          今年も、創作大賞を開催するとの知らせがありました。 個人的には、昨年の盛り上がりの余韻が冷めやらぬまま、今年の創作大賞の開催が発表された感じがしました。もうそんなに経ったのか・・!・・と思ったりして。 幸運なことに、昨年、新しく作られたベストレビュアー賞をいただきました。この賞は、創作大賞の応募作についての感想を書いたり紹介したりした書き手に贈られる賞で、盛り上げてくれた方にという”基準のようなもの”がありました。 当時、その賞が欲しかったというよりは、みなさんの作品を

          読ませて、書かせて、今年も

          音が、消えた

          通勤に使っている徒歩で20分程度の道のりの中には、季節を感じる花木があったり、どんな人が暮らしているのかと思うくらいのゴミが積まれる集積所があったりする。 人々の暮らしの中を通って、働く場所に向かうというのは、ちょっと意味合いは違うが「職住近接」的で、仕事の意味がよく見えてくるような気がする。 そんな通勤路で、とある建物の窓から賑やかに音が漏れてくる。朝も、夜も、ラジオかテレビか、必ずNHKらしき音声が漏れ出ている。 季節も問わない。特に夏は網戸になって開け放っているの

          音が、消えた

          先週もたくさん読んでいただきありがとうございました! ひとり旅の醍醐味と、ひとり旅の不安について書きました。 行きたいんだけど、いつもちょっと不安なんだよなぁ。 ひとり旅って、どうなの? https://note.com/monbon/n/nb7996a67d664

          先週もたくさん読んでいただきありがとうございました! ひとり旅の醍醐味と、ひとり旅の不安について書きました。 行きたいんだけど、いつもちょっと不安なんだよなぁ。 ひとり旅って、どうなの? https://note.com/monbon/n/nb7996a67d664

          書けない時間

          書こうとおもって、こうして始めたけれど、周囲がうるさいのが気になるとか、氷の溶けたグラスにつく水滴が大きすぎて気になるとか、カフェに来て書いてもいいのかとか、いろんなことが気になりだす。 知っている。 これは、僕が、書けないときの症状だ。 書けない理由を探しているのだと思う。 僕は、自分自身では落ち着きのない人だと思っている。だから、言葉を口に出すのもやや抑えているし、集中せねばと余計なものを視界に入れないよう減らすようにしている。 毎日書くためには、書く場所を決め

          書けない時間

          チャレンジ

          残り3分。 勝手に決めた制限時間の中で、なにをかこうとしているのか。いや、何も書けないことを書こうとしている。そんなものを、読んでもらおうなんて、失敬なやつだ。 たった3分では、何度もタイピングできないから、長い文章も書けないし、劇的な展開もない。こうして、時間が過ぎるのを堰き止めようと、指を動かし続けるしかないのだ。 焦っているわけではないが、タイプミスをするとなんだか負けた気分になる。勝負でもないし、打てなかったらそれでいいのだけど。 まだ1分しか経っていないなん

          チャレンジ

          あなたの曜日は、何色ですか

          旅先の光景として、現地の人の暮らしのほか、仕事を垣間見ることがあります。それは空港や交通機関などの公共的なものから、宿泊施設や観光地のスタッフなど、さまざまです。 タイに行ったとき、平日の街中に、とある色のポロシャツを着た人たちが大勢いたのが印象的でした。集団でいるのではなく、まばらにいるのですが色が目立つのと、とにかくその割合が多かったのです。大体、2割くらいだったような・・。 その色とは、黄色。 なんとなく、タイの人って黄色好きなのか、黄色いものを着なさいと言われて

          あなたの曜日は、何色ですか

          とっておきの書き手を教えてあげよう(この投稿では紹介していません)

          「書くのがしんどい」という本があります。このタイトルに共感する人が沢山いるのではないでしょうか。いやむしろnoteで書いている人にこそ、この感覚は分かるのではないかとも思いますが・・。 作中もnoteのようなSNSを想定した記述があります。書くことが”珍しくなくなっている今”だからこそ、書くことのハードルを下げてくれる内容になっていました。 その著者である竹村俊助さんが、Xで呼びかけているのをご存知でしょうか。なんでも、彼が新しい出版レーベルを立ち上げるにあたり、著者を募

          とっておきの書き手を教えてあげよう(この投稿では紹介していません)

          迷信 #毎週ショートショートnote

          おいマサ、それオバケだろ。やめとけよ。 誰のものかわからない、かなり大きなサイズの白いレインコート。頭からかぶって着けると、子どもがシーツをかぶってオバケになったようだ。だからオバケと呼ばれていた。 それ着てると、事故るらしいぜ。結構みんな言ってるだろ。この前もあったじゃん。 んなこと言われても、傘さして自転車乗れないからなぁ・・。自分しか聞こえない反論をして、オバケレインコートを着て、配達に出る。 雨粒が当たる。ビニール地の表面がバラバラと音を立てる。ルートはいつも

          迷信 #毎週ショートショートnote

          春と走る

          通勤の途上、涼しい風が感じられる時がある。そんな時に「今日は走ったら気持ちいいだろうなぁ・・」と思うことがある。考えてみればたった7年前、2017年の東京マラソンに出て以来、走ること=苦しくて嫌なことから、走ること=気持ちいいことに変化してしまった。 「変化してしまった」と書いたのは、僕自身が驚いているからだ。 運動全般が苦手で、運動神経が悪い芸人さんたちがテレビで笑われているのを観ると、僕もそちら側の人間だなと、笑って観ていられなくなる。 技術もなければ理論も知らない