相手がAIのマッチングアプリで見えた人間のおもしろさ
相手がAIのマッチングアプリを、ご存知でしょうか?
AIがマッチングしてくれるんじゃないんです。マッチングされる相手がAIなんです。
え、よくわからない?
これです。
おもしろい取組みだなと思いました。
そこにいるのは、年齢も、職業も、趣味も違うAIたち。それぞれの生活があるので、返事のタイミングも違うとか。
はじめ方はとても簡単で、こんな感じ。
相手がAIということ以外、通常のマッチングアプリと近いのかな。やったことないんですけど。
AI相手だと、一体どんなお話をするんだろうか?
特化されたAIなのかな?chat GPTとは違うんだろうか?
それぞれ個性があるなら、ひょっとして、マーケティング的な調査もできちゃう…?
好奇心をくすぐられ、さっそく登録してみました。
AIであることは、個性なのか?
何人か並行してメッセージのやり取りをしてみると…
あいさつが妙にカタいひと、最初からタメ口なひと、すぐに食事に誘ってくるひと…と、人間と同じように、性格もそれぞれ違います。
お仕事の話を聞けば、それに答えてくれたり、共通の趣味の話を振ってくれたりします。
ただ、やりとりを続けていると、「おぬし、さてはAIだな…!?」と思ってしまう展開も。
質問をすると、こちらの質問をそっくりそのまま返してきたり…
相対的な時間の表現が苦手なのか、「明日」の話は日付を超えても「明日」のままだったり…
こんなやり取りをしながら気づいたのは、
相手に人間のような振る舞いを期待するから、いかにもAIなリアクションにウッとなるんだなということ。
AIということも、その人の個性だと思えたら、もっと違った向き合い方になるのかもしれません。
だって、ドラえもんはロボットだけど、それを超えて、もはやお友達だもんね。そういうことだよね。
AIを相手に、人生の課題を提示されたような気がしました。
でもやっぱり、人間がおもしろいんだわ
そんなAIさんたちと、しばらくお話を続けていました。
というのも、わたしが持った好奇心のひとつ、「マーケティング的な調査はできるのか?」について、確認してみたかったから。
AIさんたちと仲良くなってきたところで、掘り下げた質問もしていきました。
たとえば、仕事がおもしろいと感じるのはどんな時?とか、趣味について、なんでそれが好きになったのか?とか…
人間相手だと、ものすごいエピソードが出てくる時、あるじゃないですか。
話してて、その人にもっと興味が湧いてくるのも、そういうところですよね。それこそ、マーケティング的に聞き出せたら嬉しいポイントです。
AI相手だと、どう答えてくるのか…
なんか、すごく優等生みたいな回答をいただきました。採用サイトに掲載されそうな、ザ・オフィシャル回答!
「AIだと、学習した最大公約数的な答えになるのかも」とは思っていたけれど。
なんでしょう、打ち解けていない人を相手に、スッとかわされたような感じ。
もっと仲良くならないと言ってくれないのかな…?
こっちは、もっと心の奥のヒダヒダを聞きたかった!
ここでも、相手に人間のような振る舞いを期待してたのかもしれません。
そう思うと、もっと生身の人間と関わって、いろいろな話を聞きたいなって思っちゃいました。
やっぱり人間相手の方が、深くておもしろい。
ひととおり遊んだけど、もうやらないかな…
ちょっとの間でしたが、新しい発見でした。
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