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コーヒーがおいしくないのは具合が悪くなる前兆

「大好きなコーヒーがおいしくなかった。やばい。帰るわ…」

これから会うつもりだった友人からのLINE。わたしは、友人を心配する一方で、「そういうの、いいな」と思った。

というのも、具合が悪くなる前兆を察知できる能力が羨ましかったからだ。きっと、わたしだったら、その日の予定は決行していただろう。

不調を察知できる友人と、察知できないわたし

少し前に、わたしも風邪をひいて1週間ほど寝込んだ。しかし友人とは違って「前兆」を察知できなかった。

思い当たる節はあったはずなのに…

のどが乾燥している気がしたし、鼻水も出ていた。

それなのに、花粉症のせいだと気にも留めていなかった。

何も対処しないでいると、外出先で急に立っていられなくなった。そこでようやく自分の不調に気づく。

症状が出てから後悔するパターンだ。

それ以前に寝込んだときも、会議中にまったく使い物にならなくなってから、ようやく不調と気づいて会社を早退したことがあった。

からだが発したSOSに気付くことができれば、早めの対処ができる。治りも早いだろうし、人にも迷惑をかけない。

それが、わたしにはできないのだ。

友人からのLINEを見て感心するとともに、いつの間にか、からだが発しているSOSに鈍感になっていたことを思い知らされた。

鈍感になるのは、自分を守るため

わたしは就職して、そこそこバリエーション豊かな社会人の洗礼を受けた。長時間労働・パワハラ・上司が失踪して引継ぎのないまま仕事が落ちてくる…など。

今となっては笑い話だが、当時はこれらのストレスに適応しようとしたのか、からだが発しているSOSに気づけなくなった。もし気づいていたら、会社員として10年も走り続けらなかったかもしれない。

その結果、体調不良で会社を休むこともほとんどなく、周りから安定感のある人という評価を得ていた。こうして、いつの間にか無理しているのって、「がんばり屋さんあるある」ではないだろうか

自分を守るためには仕方なかったが、今では鈍感であることをやめたいと思っている。病気の確率が上がるのは、歳を重ねたこの先なのだから

今思えば、無理をしない勇気も大事だ。体調不良でよく会社を休んでいた人の方が、よっぽど健全で、自分に優しいのかもしれない。

わたしも友人のように、ちょっとした自分のからだの変化に気づける人になりたい。

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