「仕事休めないから…」でチャンスを逃すのはもったいない
みんな大好き生牡蠣。しかし「よく当たる」食べ物としても悪名高い。
わたしは魚介類が大好きだ。牡蠣も、焼いて、醤油をたらして、ジュルッと食べたりするのは大好き。
それでも、生まれてこのかた生牡蠣だけは食べたことがなかった。なぜなら「よく当たる」からだ。
決して食べる機会に恵まれなかったわけではない。これまでにチャンスはいくらでもあった。
コース料理の冷菜が生牡蠣だった時もそう。
お店の人がメニューを説明しにきて「生牡蠣苦手なら、他のものに変えられますよ」と言ってくれたので、「じゃあ…」と変えてもらった。
「明日、仕事があるから」という理由で、自らそのチャンスを逃していたのだ。当たることで、会社を休みたくなかったからだ。
「ここで休んでしまえば、自己管理ができていないことになる…」と、当時は本気でそう思っていた。
まじめか!
そうは言いながら、本心は、人生経験として一度は生牡蠣を食べてみたかった。友人のSNSで生牡蠣たべたよ報告を見るたびに、チャンスはあったのに食べていないことを悔やんでいた。
会社をやめた今となっては、一回ぐらいねぇ…という感じなのだが、その後も生牡蠣を食べることはなかった。
教養のために…
このモヤモヤを断ち切るため、わたしはついに、2024年のやりたいことリストに「生牡蠣を食べる!」を入れた。
一緒にやりたいことリストを書いた友人は、SNSで生牡蠣食べたよ報告をしていた張本人。わたしの人生初の生牡蠣チャレンジにも立ち会ってもらうことになった。
牡蠣にもいろいろな品種があるそうで、今回食べたのは福岡県産「みるく牡蠣」と岩手県産「りくたか」だ。
お店の人が「りくたかの方が味が濃いから、先にみるく牡蠣を食べるといいですよ」と教えてくれた。
レモンを絞って、殻から身を取りだし、パクリ…
口の中に、磯の香りが広がった。
生臭いと言ってしまえば、そうなのかもしれない。しかし、その磯の香りは、島に旅行した時に感じたものと似ていた。
りくたかは、お店の人の言うとおり、みるく牡蠣よりも塩みが強く、味が濃い。同じ牡蠣でも、品種が違うと味の方向性が違うようだ。
わたしは、最初に食べたインパクトと、より磯の香りが強い、みるく牡蠣が気に入った。
生牡蠣を食べた人がよく言う「ミルキー」はわからなかったが、火を通したものとは食感と、香りの強さが違う。たしかに、生牡蠣でしか味わえないものがあった。
とは言っても、食べた直後は「当たることとの天秤にかけたら、加熱でも十分楽しめるかなー」と思った。
そうは思ったのだが…
時間が経つと、あの食感と香りを思い出してしまう。
みんながリピートしたくなるのって、こういう感覚なのだろうか。
もし当たっていたら「もういいや」となっていたかもしれないが…
幸いにも今回は当たらずに済んだので、シーズンになったら食べるくらいの楽しみ方はアリだと思った。
体験しないと得られないものがある
これまで、生牡蠣は食べたことがないながらも、
ミルキーでおいしいらしい
でも当たる
当たるけど食べてしまう
ぐらいの情報は、いろいろな人から聞くので知っていた。
しかし、知っているのと、実際に体験しているのとではまったく感じ方が違う。
実は、当たっても毎年のように生牡蠣を食べる人の話を聞くと、「当たるのになんでまた食べちゃうのー」と思っていたのだが、それも今はわかる。
ついつい、あの食感や香りを思い出してしまうのだ。
「明日、仕事があるから…」と言っていては、それを身をもって経験することはできなかった。
わたしは良くも悪くも、慎重になりすぎるところがある。しかし、守りに入ってばかりでチャレンジをしないでいると、通り過ぎてしまうこともある。
わたしはこれまで、どれだけチャンスを見逃してきたのだろうと反省した。今年は、できるだけチャレンジする方向に舵を取っていきたい。
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