ロルフィングって知ってますか?
今日は、ロルフィングについてお話ししたいと思う。
去年からおよそ半年にかけて、ロルフィングのセッションを受けた。
セッションはトータルで10回。
費やす期間は人によってまちまちだと思うが、私は数回に分けてよく味わうかのごとく受けた。
ロルフィングとは、
ひょんなことがきっかけで、ネットでロルフィングなるものを知り、
そこから割とすぐ、この人だ!とピンと来るプラクティショナーの方を見つけ、申し込んだ次第である。
思えばその辺りから、心と身体のつながりにフォーカスするようなワークやセッションにどんどん惹かれていったなぁと思う。
ロルフィングには、そんな私が魅了される通り、身体を整えると心も整うという様な作用があるのだ。
身体を整えることで、心も整い、またそこから身体に作用し…
といった具合に循環が起きてくるような感覚もあった。
一時間程ある毎回のセッションの始まりから終わりまで、自分の身体全体に感覚を行き渡らせて集中するということを行なっていたわけだが、今までの人生でそのような経験は皆無だった。
そして、毎回、自分の身体がそうやって意識を向けられていることを喜んでいるような感覚があって。
もちろん自分の心の中にもなんとも言えない幸福感があった。
自分の身体と心が、やっと繋がりあって、分かり合えたような、
そんな温かな感覚さえあったのだ。
例外なく毎回、
身体が自分の意思とは全く関係なく、自然に、多種多様な動きを繰り出していたのもとても興味深かった。
背骨が波打つように動き出したり、腕が上がったり、膝が震え出したり、脚が広がったり、胴体が風船の様に膨らんだり等々
数え上げたらキリがない程、バラエティーに富んでいたのである。
それに呼応するように、
感情も実に様々なものが浮上した。
怒り、悲しみ、恐怖、喜び、不安、安堵…。
号泣して嗚咽を漏らしたり、不安で胸が苦しくなったり、嬉しさのあまり笑みがこぼれたりと、大忙しだった。
自分がロルフィングを受けているのか、はたまたヒーリング系のセッションを受けているのか、不思議な感覚だったのを覚えている。
そして、嬉しかったのが、
自分の身体からの声に敏感に気付けるようになったことだ。
私は今まで、生理現象の類や、その他何か不快に感じる時など、
身体からのサインをどれだけ知らんぷりしていたのかということに、
セッションを通していく中で、気づいていった。
少しの変化、
例えば、トイレに行くタイミングとか、寒いから靴下を履くとか、何か一枚羽織るとか、
今日は疲れてるから誰とも会わずにゆっくり過ごすとか、ゆっくりお風呂に入るとか。
そういう小さいけれどとても大切な自分を労ることを、おろそかにしていたなと気づいたのだ。
そこから、
咲いている花の美しさや、空の青さ、鳥のさえずり。
出会う人々の優しさや温かさ、自分が生きていること…
今まで当たり前だと思ってきたことが当たり前ではなくて、
どんなに豊かなことだったのかということに
意識を向けるようになっていったのだ。
そして、
プラクティショナーの方がその時の私にとってまさにその方しかいなかったのだ。
その方から受けることが決まっていたというか。
むしろロルフィングを受けるためというより、その方と出会うためのロルフィングだったとでも言える気がする(変な意味ではなく)。
私がどんな反応をしても、何を思って何を言っても、全てを受け入れてくれているという安心感が常にあって。
でも、どちらか一方に偏ることなくいつも中庸で。
何度か、全然ロルフィングと関係ないことで相談した時も、その答えが全く押し付けることなく、自分はこんな感じですみたいな、試してみるのもいいかもしれませんね的な。
私は密かにその方を仙人を見る様な眼差しで見ていた。
この世に存在しているのか、いないのか。
全ては幻だったのではと思わせるような佇まい。
…いや、きちんと実在されているのですが。
ロルフィングを一度受けると、もう以前の様な身体に引き戻されることはないとのこと。
確かに、自分の身体と心にあんなに真摯に向き合って、そこからまた元に戻るなんてことはありえないなと身をもって感じている。
人生の折り返し地点に、
ロルフィングに出会ったことで
私の人生が大きく変わり始めた
そんな気がするのである。
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