もももろう/照明士

もももろうと申します。 メーカーにて照明器具の企画/設計をしてまいりました。 自分の…

もももろう/照明士

もももろうと申します。 メーカーにて照明器具の企画/設計をしてまいりました。 自分の仕事に改めて向き合うため、そして明かりのことを皆さまにお伝えするためnoteを始めました。 どうぞよろしくお願い申し上げます!

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  • 仕事や生き方。定期的に読み返す事。

    働き方。生き方。 幸せなこと、楽しいこと、自信を持つこと。 デザイン、プロジェクト、ブランディング。 人生を生き様と呼べるように。 皆さんから教えてもらえる大切なこと。

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    No.015/しろ(shiro)

    <No.015> シェードタイプ:しろ ※電球は別売りです __________________ はくの定番生地”しろ“で作ったテーブルライトです。 自然な生成りの生地に洗いをかけ、表面に細かなシワの入った仕上げになっています。あかりをつけた時の柔らかな拡散はもちろん、消している時に見せる紙のような、陶器のような質感が特徴的。ゆるく寄せたギャザーが作る甘めの輪郭がほど良い空気感をまとってかたちになっています。 また独自の可動部品で、シェードに角度がつけられるようになっています。照明範囲を変えるための機能ですが、首を傾げたようにも見え、愛嬌を感じさせます。 <素材> 本体:木(オーク/ウォルナット)、スチール、真鍮 シェード:綿100% <仕様> 適合光源:LED電球/E17×1(定格消費電力8Wまで) コード:150cm スイッチ:中間スイッチ
    22,000円
    燈灯伯舎
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    No.016/しろ(shiro)

    <No.015> シェードタイプ:しろ ※電球は別売りです __________________ はくの定番生地”しろ“で作ったテーブルライトです。 ごくごく自然な生成りの生地に洗いをかけ、表面に細かなシワの入った仕上げになっています。あかりをつけた時の柔らかな拡散はもちろん、消している時に見せる紙のような、陶器のような質感が特徴的。ゆるく寄せたギャザーが作る甘めの輪郭は、量産品とも工芸品ともいえず、ほど良い空気感をまとってかたちになっています。 また独自の可動部品で、シェードに角度がつけられるようになっています。照明範囲を変えるための機能ですが、首を傾げたようにも見え、愛嬌を感じさせます。 <素材> 本体:木(オーク/ウォルナット)、スチール、真鍮 シェード:綿100% <仕様> 適合光源:LED電球/E17×1(定格消費電力8Wまで) コード:150cm スイッチ:中間スイッチ
    22,000円
    燈灯伯舎
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    No.015/あさがお(asagao)

    <No.015> シェードタイプ:あさがお ※燈灯伯舎オリジナル生地 ※電球は別売りです ______________ 日本の吉祥文様の一つでもある図案がモチーフ。 単純に図案を線のみでの表現するのではなく、フチとヌリに分けて縦糸・横糸の構成に変化をつけながら表情を作り込んでいます。織り上がった時の質感や柔らかさ、ひかりが通過した時にどのような表情になるかまで何度も試作を重ねました。 播州西脇にて、織物の設計と織布の両方ともに造詣の深い職人の手によって完成された大変“良い布”です。 <素材> 本体:木(オーク/ウォルナット)、スチール、真鍮 シェード:綿100% <仕様> 適合光源:LED電球/E17×1(定格消費電力8Wまで) コード:150cm スイッチ:中間スイッチ
    24,000円
    燈灯伯舎

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照明のことを考えて

はじめまして。 もももろうと申します。 照明メーカーに勤めて、今年で約15年ほどになります。 主な仕事は、企画、意匠デザイン、設計とそれに付随する諸々で、製造現場は…

余ったり 足りんかったり 買ったり 捨てたり

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“丁寧な暮らし”に満腹?

こんにちは、こんばんは、おやすみなさい。 照明のもももろうです。 今回も笑いなし!涙なし!ひかりあり!な内容でお届けしようかと思ったんですが、たまには別のテーマ…

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ずっと見ていられる とんとんからり

照明に使う生地を織ってもらいました。 兵庫県西脇市にある機屋さん。 ここで作られる織物は「播州織」といって全国的にも有名で、みなさんも耳にしたことはあるかも知れ…

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ペンダントライトこうかい日記

今回はペンダントライト(ダイニングテーブルの上に吊るすやつなどです)を購入した人々から最も負の感情を集めた、すなわち後悔したであろう問題をご紹介しましょう。なんと…

多灯分散、その一歩

皆さま、おはようございます。そしていつか読んでいただく方のために、こんにちは、こんばんは。そしておやすみなさい。 ずいぶん長くお休みしていたので、改めて以前書い…

改めまして

もももろうです。 照明器具の企画・意匠・設計などをしております。 noteを書くのもずいぶん久しぶりとなりました。気付けば一年半にもなってたんですね。 実はこの間、照…

デザインなんて語れない 3/3

https://note.com/momomorou/n/nefcc664099a7 これの続きです。 変わったのは 悩みに悩んだあの頃から、もう随分と歳月が経った。 その間にもこの仕事をする中で、デザ…

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デザインなんて語れない 1/3

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あかりと過ごす日々

こんにちは。もももろうです。 今日も例によって、笑いなし!涙なし!光ありなお話させていただきます。 最近はリモートワークも定着し、ご自宅で過ごす時間が増えたとい…

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こんにちは。もももろうです。 若干、時代遅れな題字で始めさせていただきました。 それをいうとDAPUMPさんに失礼でしょうか。 いや、時代の移り変わりって本当に早い。 …

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多灯分散という考え方

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もももろうです。 タイトル、なんと読むかご存知ですか? そのまま読んで頂いて結構なんですが、「ちょうちくきょ」って言います。 ちょっと言い難いですが、なんかかわい…

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前回からの続きです 社会人の私は陰翳礼讃を礼讃出来るのか 陰翳礼讃を通して谷崎潤一郎という人物に興味を持った私は、いわゆる彼の作品群ではなく、彼のことが載ってい…

照明のことを考えて

照明のことを考えて

はじめまして。
もももろうと申します。

照明メーカーに勤めて、今年で約15年ほどになります。
主な仕事は、企画、意匠デザイン、設計とそれに付随する諸々で、製造現場は国内外問わず一通り経験して参りました。

「照明」と一言でお伝えすると、含むものが非常に幅広くイメージして頂きにくいのですが、私が携わっておりますのは家具屋さんやインテリアショップなどに並んでいる、いわゆる「照明器具」になります。

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余ったり 足りんかったり 買ったり 捨てたり

余ったり 足りんかったり 買ったり 捨てたり

拝啓 みなさま足りてますでしょうか?
足りて足りて、むしろ余りがちでしょうか?

さて、今回も照明の話ではなくですね、あかりっ子(わたしのフォロワーさん)たちには申し訳ないのですが、こちらの記事を読んで“そうそう〜”ってなっちゃったもんで、まずはmidori doremiさんのこの記事のご紹介を。

さて、とても流行っている“持たない暮らし”や“ミニマリスト”という考え方について、それでも手元に置

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“丁寧な暮らし”に満腹?

“丁寧な暮らし”に満腹?

こんにちは、こんばんは、おやすみなさい。
照明のもももろうです。

今回も笑いなし!涙なし!ひかりあり!な内容でお届けしようかと思ったんですが、たまには別のテーマもいいかなと。
でも、そんなに離れた話ではございません!
なんたって、わたしには引き出しが少ないんですもの。

というわけで、世の中のこんなところにはもうお腹いっぱいなんですよ!という内容でお届けするこの“満腹シリーズ”(え?続くの?)。

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ずっと見ていられる とんとんからり

ずっと見ていられる とんとんからり

照明に使う生地を織ってもらいました。

兵庫県西脇市にある機屋さん。
ここで作られる織物は「播州織」といって全国的にも有名で、みなさんも耳にしたことはあるかも知れません。なんともう200年以上の歴史があるという、とても由緒ある産業なのです。

その伝来が京都からということもあって、京都出身/兵庫在住のわたしとしては少し特別な思いを感じていました。そんな思いを胸に産地を訪れたんです。

分かる人には

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テーブルライトを作りました。

テーブルライトを作りました。

テーブルライトを作りました。さて、みなさんはおうちにテーブルライトをお持ちでしょうか?
作ったわたしが言うのもおかしいのですが、テーブルライトって絶対に必要って訳でもないですよね。
なくても困らないものなので、まあ買わなくてもいっか、みたいになりがちなんです。

でもですね、あるとびっくりするくらい心地良い空間が生まれるんです。これは本当に。
月並みな言い方しかできないのですが、今過ごしている毎日

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ペンダントライトこうかい日記

ペンダントライトこうかい日記

今回はペンダントライト(ダイニングテーブルの上に吊るすやつなどです)を購入した人々から最も負の感情を集めた、すなわち後悔したであろう問題をご紹介しましょう。なんというネガティブな始まり方!
でも、なるべく明るく元気にいきますよ!照明だけにね!

わたしは設計開発が担当なのですが、ご相談からクレーム対応なんかもしていた手前(会社によってはなんでもしますよね)、一般のお客さまからの声もよく聞いておりま

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多灯分散、その一歩

多灯分散、その一歩

皆さま、おはようございます。そしていつか読んでいただく方のために、こんにちは、こんばんは。そしておやすみなさい。

ずいぶん長くお休みしていたので、改めて以前書いたものを読んでいるとですね、「この部分はまた次回」とか、ネタ温存しやがって〜みたいなところがいくつかありまして。笑

なんか過去の記事とかを読んでいると、以前のテンションとか思い出して、ちょっと恥ずかしくなりますよね。そう、それが成長して

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改めまして

改めまして

もももろうです。
照明器具の企画・意匠・設計などをしております。
noteを書くのもずいぶん久しぶりとなりました。気付けば一年半にもなってたんですね。

実はこの間、照明の仕事を離れることになってしまって、少し別の業界で勉強させていただいていたんです。
すると、照明やってない自分がそれを語るなんてどうなの?とか葛藤みたいなものが生まれてしまって。好きなんやから書いたらええやん!って感じなんですが。

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デザインなんて語れない 3/3

デザインなんて語れない 3/3

https://note.com/momomorou/n/nefcc664099a7

これの続きです。

変わったのは

悩みに悩んだあの頃から、もう随分と歳月が経った。

その間にもこの仕事をする中で、デザインのその本質的な意味を伝える事は自分の使命だ。と思った事は確かに何度もあった。あの時、先輩方がそうなさったように。
しかしやはりあの言葉は、あの時、あの瞬間に必要だったんだと、その道中で思

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デザインなんて語れない 2/3

デザインなんて語れない 2/3

こちらの続きです

そしてまんまとコンプレックスになる

「君らの名刺の肩書きにデザイナーといれよう」

就職して何年かしたある時、会社から思い付きのように今さらな提案が出てきてハッとした。
いや、ゾッとしたが正しいかもしれない。

部署の仲間たちは嬉々として旧版の名刺を使い切り「デザイナー」と入った名刺を手にしていたが、曖昧な意味で浸透してしまっているデザインという言葉を使えなくなっていたわたし

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デザインなんて語れない 1/3

デザインなんて語れない 1/3

もももろうです!
おはよう!こんにちは!こんばんは!

突然なんですが、最近、個人のクリエイティブ活動がすごく盛んになってきて「一億総デザイナー時代」とかいわれているみたいなんですよ。どうやら。

これはわたし的には、非常に好ましい傾向だと思っていて、皆さんがものづくりを通して喜びを感じて、人生の質が上がったらもうそれは最高にハッピーやなぁなんて思っています。

ただ、そんな世の中のことを考えてい

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あかりと過ごす日々

あかりと過ごす日々

こんにちは。もももろうです。

今日も例によって、笑いなし!涙なし!光ありなお話させていただきます。

最近はリモートワークも定着し、ご自宅で過ごす時間が増えたという話はよく聞きます。
それでなくても、仕事モードから気持ちを切り替えて、ホッと一息つけるいつもの空間がそこにあります、、か?ご主人。ありますよね?

そんな日々を過ごす場所が、明かりを意識するだけでより一層、心地よい空間になることを皆さ

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P-P-PSE! P-P-PSE!

P-P-PSE! P-P-PSE!

こんにちは。もももろうです。
若干、時代遅れな題字で始めさせていただきました。
それをいうとDAPUMPさんに失礼でしょうか。
いや、時代の移り変わりって本当に早い。

今回は電気用品と深ーい関係のPSEという安全基準についての記事なのですが、例のごとく、基本的に照明関係のものを念頭におきつつ進めさせていただきます。

前半はどなたでもふーんという程度に読み進められるように書いているつもりなんです

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多灯分散という考え方

多灯分散という考え方

皆さま、会えない時のために、こんにちは、こんばんは。そしておやすみなさい。
私の好きな映画のセリフで始めてみました。
もももろうです。

久しぶりに普通に照明の話をしようかと思っております。
もっとしろって感じですが。
今日は照明の使い方といいますか、考え方をご案内していこうと思います。

早速ですが、皆さまのお家に照明はいくつございますか?
ダイニングに一つ、リビングに一つ、、、以上!
というこ

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聴竹居を訪れて

聴竹居を訪れて

もももろうです。

タイトル、なんと読むかご存知ですか?
そのまま読んで頂いて結構なんですが、「ちょうちくきょ」って言います。
ちょっと言い難いですが、なんかかわいいですよね。

先月の終わり、帰郷に合わせてここを訪れて参りましたので今回はそのお話。

聴竹居とは

この聴竹居ですが、「居」と付いているので建物だとなんとなくはお分かりかと思いますが、日本の建築やインテリアの歴史を辿ると必ず出てくる

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陰翳礼讃を礼讃するまで 4(完結)

陰翳礼讃を礼讃するまで 4(完結)

前回からの続きです

社会人の私は陰翳礼讃を礼讃出来るのか

陰翳礼讃を通して谷崎潤一郎という人物に興味を持った私は、いわゆる彼の作品群ではなく、彼のことが載っている本を読み出しました。

すると割とすぐに出てくるのが住居の話。
東京日本橋生まれの谷崎氏は1923年の関東大震災が起こるまで、横浜にて暮らしておられたが、その震災を機に関西に移り住まれました。

そしてそれ以降、何と10回以上も阪神間

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