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上野洋子さん「TOKYO HUMMING」初聴感想

 上野洋子さん在籍時代のZABADAKの曲が好きで、よく聴いています。最近の上野さんの、前衛的な音楽に対する姿勢もすごく面白くて、好きです。
 しかし意外にも、上野さんのオリジナル曲は聴いたことがない!ということで、上野さんの2008年のアルバム「TOKYO HUMMING」を聴いてみました。

 まず驚いたのが、古今東西の音楽がこのアルバム1枚にぎゅっと詰まっていること!さっきの曲で東洋的な音が鳴っていたかと思いきや、次の曲ではバキバキのテクノ!何だか、聴くアミューズメントパークのようです。

 そして、上野さんの声がすごい!
 ZABADAK時代の上野さんの声を1番よく聴いており、例えるならばそれは、妖精のような声だな、とずっと思っているのですが…
 このアルバムでは(このアルバムでも?)その妖精ボイスを余すことなく活かされまくっています。個人的にびっくりしたのは、上野さんのがなりボイス!初めて聴きました。かっこいい…しかもかなり長い時間がなり続けて、その後普通?の歌声に戻ると、ギャップがすごい…痺れる…
 上野さんは妖精は妖精でも、「実験の妖精」だなあと思いました。声とか、音とかの実験。

 曲名に東京の地名があてがわれているアルバム。実は私は、人生で一度も東京に行ったことがないのですが、曲調を聴きながら、ほうほう、東京はこんな場所なのか…と想像しています。
 何気ない景色でも、ほんのちょっと見方を変えれば、すごく面白い発見が浮かび上がってくる!そんなことを思わせるアルバムです!
 今度、お散歩しながら聴きたいな。


 各サブスクで配信されているようです。是非皆さんも聴いてみてください!

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