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[雑記1] キーボード脇の墓場

仕事中、キーボードの横の裏紙を重ねたメモ帳へ目をやると、私が書いたのだろうか?と疑うような単語が散りばめられています。「ご用件」には何故かピラミッドが乗せられているし、さして意味のない電話口の相手の名前が多重線で強調されています。

このメモ帳は、きっと煮詰まった頭から吹きこぼれてしまったアイディアの成れの果てや、誰かの話を覚えるために使い捨てされた言葉の墓場。

誰の目にも留まらず、誰の心にも残らない言葉は、思っているよりとても多いのかもしれません。

それはゴミ箱の中のメモ帳の汚いメモや、手帳の殴り書きであり、教科書の落書きや勉強ノートへ羅列する特に意味のない単語です。時には誰かに送ったメッセージも受け手の捉え方次第で意味のない言葉へ転がり落ちます。

「言葉はコミュニケーションのためにある。」とよく言うものですが、辞書通りに役割を果たすような言葉は、この世に生まれる言葉のうちのどれくらいなのでしょうか。

それでは、いびつなピラミッドの乗った私の殴り書きは言葉では無いのでしょうか。

「〇〇とは、こうあるものだ。」という世間の定義も案外おざなりなものです。

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