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モモの「ヒトは独りで生きてはいない」             ~ 第1回「肌」編 ~

「ヒトは独りでは生きてはいけない」
ヒトはコミュニティ形成する生き物だ、一人で孤独に生きていくことは出来ないと示唆する言葉ですよね?

私はこの言葉を拝借して、微生物とヒトとの関係を示唆するお題にしました。それが「ヒトは独りで生きていない」です。
ヒトは独りでいても一人ではありません。体内にいる膨大な数の微生物と共生しているので一人ではないのです。

人体はまるで宇宙のように果てしなく深く、膨大な細胞たちの関係性と営みがあり、ヒトはその仕組みについて宇宙と同じくらい分かっていません。

その謎のひとつが微生物。
私たちの体内には腸を筆頭に口腔、食道、皮膚、胃、女性は膣にも微生物が住み、一番多く生息する腸にはヒト1人あたり数百種、100兆個の腸内細菌が共生しています。

私たちは日々の暮らしの中で、それを意識する機会は殆どありません。
過去には共生する微生物の存在を意識しないどころか、目に見えない微生物たちを悪者のように扱ってきた歴史があり、今も「除菌」を懸命にすることが身体を守る事だと信じ、アルコール消毒が絶対です。

何故、ヒトは自分たちの身体に住む微生物たちを意識しないのでしょうか?
それは人間が「自然」と共生する道ではなく、操作する方向へ歴史を歩んだ結果、現代の私たちが「共生」そのものを知らないからではないか?

そう思った私は身近な生活から、微生物を意識することは出来ないのか?と思うようになりました。
このコラムはそんな私の微生物活動を紹介することで、読んでくれた方に常識をもう一度見直し、「自然」と共生することを意識するきっかけになれたらと思い、始めました。

第1回のお題は「肌」
「肌」は「美」に直接関係し、投資を惜しまない多くの女性がいるので最も微生物を無視した方法が確立された分野ではないかと思います。

泡が沢山でる洗顔クリームで顔をアワアワにして洗い流し、アルコールを含んだ化粧水で顔を拭いたあと、油分を補給するために乳液をたっぷりつける・・・

このお手入れ、一般的な方法ですよね?
肌は身体の器官の中でも微生物が多く住んでいますが、洗顔クリームで洗い流した上にアルコールを含んだ化粧水・・・あれ?微生物はどうなっちゃうの?!

私の疑問はそこから始まりました。

そんな中で出会ったのが「酒粕パック」です。
酒粕には麹菌が出した酵素が沢山含まれており、それが肌に良いようです。
「杜氏さんの手は色白でツルツルなんですよ」と聞いた記憶がある中、酒蔵見学で知人が酒粕を大量買いしているのを発見。
聞くと「肌のお手入れに使っているのよぉ~」と艶々お肌の笑顔で答えてくれました。

では酒粕パックお手入れについてご説明しましょう。
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■お肌のお手入れ「酒粕パック」
 酒粕は酒蔵に行くと安価で大量に手に入ります。
 それをラップに小分けにし、冷凍保存すると数年間は保存できます。
 パックの作り方は、好みの柔らかさになるまで水を加えて混ぜるだけ。
 私はそれを風呂上りに顔に塗り、10分くらい放置します。
 その後はお湯で落とすだけ。
 ちょっと乾燥する時は普段使っているクリームを塗って保湿します。

 お肌にハリが出るだけでなく、美白効果も実感!
 石鹸はアレッポの石鹸一択(シンプルな作りの石鹸で使うと肌が潤う感覚があります)ですが、その他のお手入れは一切しなくなりました。
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酒粕にはアルコールが含まれるのですが、小分けにして冷凍保存すると抜けます。
長時間保存すると起こるメイラード効果による変色も発生せず、水に溶かして置いても匂いが発生しにくくなるので冷凍保存はおススメです。
※注意:匂いが苦手な方やアレルギーが出てしまう方は残念ながら諦めた方がよいです。

美白したい方は特におススメ!
まずは肌のお手入れから微生物を意識した生活を始めてみませんか?




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