蟲のはなしを書けってよ
今朝、コニシ木の子さんより、蟲のはなしを書けとの下命が下りまして。
…えっ蟲?
こっち↑寄りだと思っていたキノコの神が
もしかして、こっち↑のキノコに近いのではと慄きが収まりません。
寄生先としてお好みの蟲がいるのか、神がヒトに扮装してnoteに紛れるための「嗜好」というトッピングとして虫を選ばれたのかわかりませんが、神が書けと言うなら書くしかありません。
けれど、時は残酷に予定をぶち込んできます。
成長曲線は常に平均以下、西の痩せ型番付の横綱である息子の土俵入りを待つ間、虫にまつわるエピソードを思い返すのですが…。
如何せん私は人生の大半を虫から逃げ回っておりまして。
昔はいけたんです。
飼育ケース(小)いっぱいのダンゴムシコレクションもしましたし、夕刻になればバッタのケツを追いかけ回す子どもであったと記憶しています。
私が虫嫌いになったのは、のちに親友となる、あるメガネが転校してきたのがきっかけです。
小学4年生の私の前に突然現れたそのメガネは、蝶はおろか蚊ですら逃げ回る虫嫌いでした。
自身を赤鼻のコピーロボではないかと疑うほど他者の影響を受けやすい私は、メガネが異常に虫を怖がるさまを見て、ムシーズを敵認定しました。
敵とはいえ、怖いので攻撃なんてできません。
見かけたら即退散。今まで虫を地球の仲間として見ていた私の暮らしは一変しました。
一旦怖い認定すると、虫はかなり怖いです。
まず、意思疎通できない。
犬やら猫やらタヌキやらは
お互いに「…なっ?」の伝達ができるんです。
互いに存在を確かめ合い、双方のデメリットを避けてメリットを取る知性があります。
反面虫は、自身のデメリットを一切考えず、こちらへ直進してきます。
そして一直線に向かってくるのに、絶対、決死の覚悟なんてしていない。
虫側に覚悟があるなら、こちらだって恐怖に震えながらでも、潔く迎え討たねば武士の精神に反します。
けれど彼らは買い物しようと街まで出掛けて財布を忘れた呑気さで、体重差1万倍以上の超大型巨人に向かってくるんです。
殺されるなんて思ってないから、避ける気もありません。
こちらは体格差があれど、彼らが怖いときたもんだ。殺すわけにもいかず、ただ逃げ惑うだけ。
チャリに乗っていようものなら、避けきれず口内で殺虫を犯しパニックになる可能性もあります。
あと、見た目もダメです。
かつてはダンゴムシの足にメカニックロマンを感じていた私ですが、一度恐怖と結びついてしまうとただ気味が悪いだけのウジャウジャです。
そんなわけで虫が嫌いな私ですが、もしもアース製薬あたりで1日マダニ体験ができる機会が設けられれば、絶対に応募します。
ダニのサバイバルスキルは桁外れです。
18年間飲まず食わずで、酢酸のにおいだけを頼りに暗闇の中、吸血の機会を伺い続けるダニの世界とはどのようなものか。
彼らの世界線を体感できるなら、私はマダニになりたいのです。生まれ変わるのは抵抗があるので、できればVRで。
詳しくは、「暇と退屈の倫理学」P294〜305(物理本)をご参照ください。
唐突に、とっくの昔に諦めたAmazonアフィリエイトを貼りますが、ポチらずとも図書館にあると思います。
わたしから、虫のはなしは以上です。
で、肝心の蟲のはなしですが、私の中で蟲といえばこちら
これは、どちらかと言えば好きです。今生で出会い、襲われる心配はまずないと思えるからです。
古代人より腐海を守るために生み出された蟲の王。
最終的に胞子の苗床になる点からして、コニシ冬虫夏草さんにも共感いただけるかと思います。
せっかくなので、過去に私が作った蟲もお見せしましょう。
数年前、陶器粘土が余っていたので作ったもの。
あ、まだ完成しておりませんでした。
この機会に色を塗り、脚をつけましょう。
コニシ木の子さんのおかげで、本日無事に完成しました。
私の未完コレクションがひとつ減ったのは、大変素晴らしいことです。
やはり神の御心は深く、どこまでも見通せる千里眼により私の未完を見抜き、今回の下知を発されたのでしょうか。
また、我が家ではまれに、この蟲を食します。
圧倒的なパワーと数で人間を恐怖に陥れる彼らも、パスタ脚では蟻すら踏み潰すことができません。
怒って目が赤くなってますが、動かぬ蟲など恐るるに足らず。
わたしから蟲のはなしは以上ですが、タイムリーに素敵な虫の記事をあげてくださっているフォロワー様がいらっしゃるので、ここまできて今更ですがこちらを読まれることをお勧めいたします。
ええっと
そろそろいいですか?
なんのはなしですか
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