路地裏の突き当たりで夢をこぼす

ご安心ください。
どうにか脈も呼吸も落ち着いてきました。

いやほんと、こんな高額突っ込んで、もし詐欺だったらマジで終わりです。ネットで完結する講座なんて初めてですし。

これで詐欺なら立派な離婚案件です。
けれど離婚は待ってもらわねばなりません。せめてあと3ヶ月。
だってあと3ヶ月したら、私は副業で月100万達成女になってるんですから。

そうなったらもう、生活の心配はありません。
むしろ夫のほうから、離婚だけはお許しくださいと泣きついてくるでしょう。

振り込みを完了し、先方から連絡が来るまでの数分から数十分は、生きた心地がしませんでした。

ちゃんと調べましたよ?
クーリングオフについて問い合わせをしたり、評判を検索したり。スマホ片手に、あらゆる調査はしたんです。

でもやっぱり不安で。

指先が冷たくなり「あぁ、これがチアノーゼか」と左手の記念写真を撮ろうとしたころ、ちゃんと連絡がきました。

第一段階はクリアです。
実際の教材をまだ確認できていないので、油断はできませんが。

安心したところで自身の口座残高を確認し、やっぱり辞めとけばよかった!と1MHzくらい考えましたが(1MHz=1秒に100万回の振動)時すでに遅し。

仕方がないので減ったお金を他から回収しようと、どっかに気の触れた大富豪が落ちてないかと二駅先まで探してみましたが、そう落ちているのものではありませんでした。
もし拾った方がいらっしゃったら、それ多分私のですので、横取りしないでください。

あ、既知の気の触れた大富豪を紹介していただくのは大歓迎ですよ。
パパ活というやつです。
「どっかに貢ぎやすいババはいねーかなー」と呟いている気の触れた奴がいたら、ぜひnoteにはサポート機能があることを教えてあげてください。

え?
何の講座かって?
そんなの教えられません。
現代社会では情報が命。
「右」と打てば100万人が右を向くと噂されるこの私のnoteで講座名を晒したら、該当ジャンルが明日にもレッドオーシャンです。

それにもし、この講座が詐欺案件だった場合を考えてみてください。
詐欺の片棒を担いだ罪で100万人から民事訴訟をおこされるのはごめんです。
考えたくない未来ですが、現実になれば私も騙された被害者であるのに、です。

本当は、講座の申し込みを皆さんに公開するのを躊躇しました。
私は永世中途半端9段、得意はゴキゲン中飛車。(…と書いて、トンズラ、と読みます。当て字です。)
途中で投げ出す可能性は、週末のショッピングモールでウォーターサーバーの勧誘に遭う確率と同じくらいあります。

なので普段から、本当にやりたい事はひっそり始めて、途中で投げ出しても笑われたり責められたりしないよう、自衛しているんです。

そのため夫は私がnoteを始めたことをまだ知りません。薄々気づいてはいますが。

ではなぜ公開に踏み切ったか。
人生でこんなネタを書ける機会が、もうないかもしれないから、です。

心はとっくに隠居した、40代ネガティブっ子。日々の生活で精一杯で、新しいことを始めようなんて気力、そうそう湧いてきません。

ずっと、違和感を抱えながらseoライターをしてきました。
webライターは言葉を使って、読み手に行動を促す。わたしがぼんやり目指している理想と共通点はあります。
けれど、根本が違う気もしていて。

今、私が書かせていただいているサイトのpvは月に40万ほど。
1対40万です。

seoではたった1人のペルソナが重要ともいいますが、40万に「そこそこ深く」刺さる言葉を選ぶには、ある程度事象をメタ化する必要もあると思っています。

どうとでも取れて、誰も不快にしない文章。
seoといっても私が書くのは「情報」で、その先の「商品」についてのPRはほとんどないので、さほど難しいことではありません。

けれど私は、そこそこではなく、1人でいいからブッ刺さる言葉を見つけたいのです。
しかし「情報」を扱う今の仕事では、それはとても難しい。

結局私は何がしたいのかと、しばらく迷走していました。ちなみに自己分析レベルは1です。

人に刺さる情報とはなにか、自分の書きたいものはなにか、さらにそこにはわずかでも金脈がないといけません。

ずっと探していました。
で、とても単純なのですが、私は人の「心」を扱いたいのだと結論しました。

Aさんの心を伝達し、Bさんの心を揺り動かす文章。
そうなるとやはり、情報(=私の知識)を伝達する仕事では難しい。

順序としては、まず先に私の心が動く必要があると思います。自分の心すら動かない言葉が、とても人様に刺さるとは思えないからです。
①Aさんによって私の心がブッ刺される
②ブッ刺されエピソードを私の言葉で伝える
③Bさんの心をブッ刺す
の順番でなければならない。
理想は、Aさんに刺し返すところまで持っていきたいところです。

もし今の仕事でそれを実現しようと思えば、40万人の読者の皆さん1人1人に話を聞いて、オリジナルにアレンジしていく必要があります。とても無理です。

そして、一番の問題は心を扱う物書き仕事が簡単に見つからないことです。
作家になれるような感性があれば話は早いのですが、知識ナシ・経験ナシ・スキルナシ・おまけに自己分析すらままならない初老女性に一体何ができるというのか。

そんな混沌の中、たまたま流れてきた広告で、ある講座と出会いました。
その講座は私の枯れつつある感受性に、発芽の水を注ぎました。

この技術を習得すれば、私のやりたいことができるかもしれない。

私は「かもしれない」があまり好きではありません。けれどこのときは、この予感に肩をふっと叩かれた気がしたのです。

とはいえ収益化できる確証なんてありません。
続けられる自信だってありません。
でも、やってみたいと思ったのです。

「やってみたい」
多くの大人がこの気持ちを殺すことにかけては、熟練しているのではと思います。
少なくとも私は師範代です。

色々なものに挑戦しては、何度も挫折してきました。

中途半端にしてきたものの事例に事欠かないため、今回もダメだろうというエビデンスはすぐに出せるのです。

思いつくすべてにNOと言ううちに、挑戦自体を避けるようになりました。

家庭があるし
一応仕事もあるし
若くないし
お金かかるし
自信ないし

何かを「やってみたい」と思うたび、1MHzの否定の言葉が浮かびます。

今回はそれでも私の「やってみたい」は出ていきませんでした。
不安も、自己否定の声も、依然として目の前にそそり立っています。
けれど、雲霧の奥にあるわずかな孤灯に向かって歩いてみたくなったのです。

noteを始めてしまったからだと思います。
みなさんのアカウントを覗けばそれぞれに物語があり、強い気持ちがあり、火傷しそうなほど熱い人の心があります。
自分の想いを自由に言葉にできるnoteの民に私は必要なくとも、きっと心の内を取り出したくて取り出せないタイプの人はいると思うのです。
そんな人から搾り出されるたった一言の想いに、私は出会いたい。

お金が絡むので仕方なく夫にも想いを打ち明け、応援してもらえることになりました。

ここへお越しくださった皆様へのログインボーナスとして、後ほど金額を公開しますが、正直「微妙!」と思われるかもしれません。
けれど私にとってはかなりの高額です。
うまくいってもいかなくても、何度も挑戦できるものではありません。

なので、これが最後との気持ちで3ヶ月、空いている時間は講座に全振りしようと思っています。
嘘です。
そんなこと、今の今まで考えていませんでした。
けれど、ここまで自分の想いを整理しながら書き進めているうちに、何となく気分が盛り上がっちゃいました。
だから路地裏は怖い。

で、日々ネタ探しに奔走している皆さんならわかりみが深いかと思いますが「人生のレアケース=noteネタ」の定義がすっかり染み込んでいるnoteの民として、書かずにいられなかった次第です。

お待たせいたしました。
わたくし一世一代の大博打の金額をお伝えいたしましょう。
個人情報音痴なので終戦後の教科書みたいになってしまいましたが。
また「ばばーん」のクオリティについてのクレームは受けかねます。

清水の 舞台はおよそ 4階だ

微妙!と思われた大富豪のあなた、私はいつでもすっからかんの財布の口を全開にしてサポートをお待ちしています。
サポートしてみよかなと気の触れた紳士淑女がいらっしゃいましたら、後日あなたのnoteに925ヘクトパスカルの台風より激しく感謝をお届けいたします。

なんのはなしですかって。
もちろん、カネのはなしです。

あと、コメントをくださるお優しいnoter様にお願いです。
絶対に応援しないでください。
私は期待されると、よりトンズラしたくなるタイプです。
有効視野から外れるか外れないかの、ギリギリラインで見守ってくださると幸いです。

3ヶ月後にいい報告ができるよう努力しますが、私が何も書いてこない場合
もしくはこの記事が見つからない場合
「なんのはなしだったっけ?あぁ、お金がないって話だったな」と記憶の改竄にご協力をお願いします。

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