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ツォツィ(2005年)【はっ、おれら映画感想はよ、やりたいようにすんだよ。俺らが・・・うわあああ、赤ちゃんかあええええっ!】

南アフリカに興味があった。
アパルトヘイトと呼ばれる人種差別体制。
それが終わった後も、白人と黒人の貧富の格差は解消されることはなく、
世界最悪の犯罪大国になる。
殺人事件などが異常に多いのだ。

大都市の中心街からは豊かな白人たちは脱出してしまい、
郊外に新しい中心街ができるくらい。

(アメリカもそうだっけ?)

日本だと新宿がスラム街化して、立川が新首都になったような感じ。
立川でも船橋でも中央林間でも越谷でもいいけどさ。

また自然も異質で、
ここだけ固有の植物が異常に多い南アフリカ区という独立区となっている。
動物は普通にアフリカ区なんだけど。
最近、コンビニで売られてるルイボスの樹なんかも、
南アフリカの南部でしか育たないという固有種だ。

南半球を代表する国家でもあり、季節が逆。
南半球の国は、緯度が高い国が少なく、
ここら辺は基本、温暖な気候だ。
西部には砂漠というか荒野もある。

ブルートレインやロボスレイルと呼ばれる、
超豪華特急が走っており、移動する高級ホテルとして、
世界中の富裕層を引き付けている。
日本人も90年代には良く旅行していたらしい。
(それ以前は有色人種なので行けない)

黒人たちが住むスラム街も、有名なソウェトなどは観光地のひとつ。
アパルトヘイト博物館があったりする。
スラム街を誉めるというのは怒られてしまうかもしれないが、
このせまっ苦しさは嫌いじゃない。下町の狭い道は基本的に好きだ。

さらに歴史。
白人の中でも、イギリス系とオランダ系(アフリカーンス)は、
いわゆるボーア戦争と呼ばれる血の歴史がある。

さらにアフリカーンスは、オランダ系とは言っても、
もはや言語も違ってしまい、母国に逃げ帰ることはできない。
彼らは、ここが祖国か、さもなくば昔のユダヤ人のように、
国無き民になるしかない。

シャーリーズセロンや、イーロンマスクなんかは、
南ア出身からアメリカ移住したグループらしい。

黒人の歴史はもっと豊富で、

いわゆるズールー人とズールー帝国と、それ以外の民族との間で落差がある。
ソト人や、ツワナ人、ンデベレ人、この辺はズールーに押されて、
民族大移動の末に現在の居住地に行きついた。
ソト人とツワナ人は、南ア国外に独立国を持っているが、
南ア国内の人口の方が多い。
中国でいうモンゴル民族と似ている。
(アメリカとアイルランドの関係にも似ている)

↑ (アフリカ史の本をなんか読んだけど、これだったかな? 今はもうどの本を読んだのかわからない)

エスワティニ(スワジランド)は国の位置があまり変わっておらず、ズールーとの戦いで大きな被害を受けなかったらしいが、今は絶対王政の政府と民衆の間で揉めている。

そのズールーも、イギリス軍との死闘の末に一度は亡びる。

コイサン人(いわゆるブッシュマン)
コーサ人(マンデラ大統領の出身民族)
は、白人に支配されていた歴史が長いので、
過去の歴史はあまりわかってない。

とくにコイサンでも、南部の人たちは、
アメリカの黒人系の人たちのように、
ルーツとなる文化が破壊断絶されてしまっている。
だから文化はディアスポラ以後のものとなる。

とまあ、長すぎる背景を、
延々と語りすぎたけど、
私はこの南アフリカという国がスキで、
自分の妄想の中でなんども登場させた。
単なる一方的な憧れである。
物語の背景として面白そうという身勝手な理由だ。

それで情報収集していた。
情報収集するには、映画を観るに限る。
文章より映像の方が、圧倒的に情報量が多いし。
短時間で観れる。

*****
というわけで、ようやく本編に。

スラム街の少年は、銀行強盗で生計を立てることを考えたが、
その際に赤ちゃんを誘拐してきてしまう。
赤ちゃんの育て方がわからず、近所のシンママ少女にお乳をもらったりするが、
結局、自分では育てられないし、
赤ちゃんへの不思議な気持ちを感じるようになったので、
赤ちゃんを助けるために、警察に自首をする。

ツォツィというのは、不良とか浮浪児とかいう意味だ。
戦後直後には日本にもいたのは言うまでもない。
当然、生きていくには犯罪行為に身を染めなければいけない。
学校なんて行ったことないのだ。親もいないし。

暴力で荒み切った社会の中で、人間性が再生していく、
という筋のヒューマンドラマだ。

小説版も持っているが、本棚の中に置いてあるままである。
今日はもう、この辺で止めとく。
疲れた・・・

とにかく南アフリカがスキだが、
行ったら死ぬかもしれないとは思ってる。
幸か不幸か金もないので行けないけど。

とにかく南アフリカに関連したものを見たかった時代。

これもう映画感想とは何か違うよね?

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