記事一覧
エムデンの戦い(著:R・K・ロックネル)【♪名も知らぬ遠き島より 流れ伝う異国の歌が♪「南方から流れてきた読書紹介の小瓶より」】
南海の海でたった一隻。
敵はイギリス、フランス、ロシア、日本の合計200隻以上。
決して最新型ではない巡洋艦。
戦えばひとたまりもないが、
この時代は索敵兵装が原始的なので、
(人間の視力のみ)
移動し続けることによって、
ひたすらヒットアンドアウェイに徹する。
いわゆる海のゲリラ戦。
通商破壊戦。
第1次大戦期のドイツ軽巡エムデンのお話です。
残酷な戦争というより、
まだ海の冒険というノ
空の境界(著:那須きのこ:小説版)【起源に近づくものは起源に縛られる。とりあえずこの読書紹介はそろそろ賞味期限が来た「じゃあ、そろそろ読まないとな」】
タイプムーンのメインオーサー、那須きのこ先生が、
なぜか別枠で書いていた作品。
同人ゲーム時代にはこれが作品化されてたような、らしいんですが、
原作小説版とアニメ版がありますが、
(どちらも観ました)
原作小説枠で紹介しましょう。
****
これも型月世界観の一翼を為している作品で、
背景世界が共有されています。
青崎姉妹の妹の方、
橙子さんが頼れるオネーサン役で探偵事務所を仕切っています。
真月譚月姫:マンガ版(画:佐々木少年)【「責任取ってもらうんだからねっ」こうして僕は自作のマンガをマンガ紹介し続けるという永劫の罰を受けたのだった。しかし、悪くないな】
ご存じタイプムーンのデビュー作。
元ネタはエロゲですが、
よくあるように全年齢版もあります。
ただ、
不老不死の姫様とはいえ、
結果的に赦してくれるとはいえ、
なんか主人公が姫様をバラバラにしちゃうという、
リョナな展開が冒頭にあります。
主人公は気を失うと、解体魔になってしまうのです。
めずらしい。そういう要素が残ってるなんて。
しかし不老不死の姫様なのであっさり復活。
ただ完全に体調が
20世紀少年(著:浦沢直樹)【確か新予言の書に、このマンガ感想も書かれていたな。あれは、どういう結末だったっけ?】
浦沢直樹のホラーミステリ系列マンガ作品。
これはカルト宗教の恐ろしさを極限までエンタメ昇華しちゃった作品。
これまた、依存性が高いので注意が必要なマンガ作品だ。
パッとしない主人公は、コンビニの定員をしている。
どこにでもいる勤め人だ。
なんというか、益体もない日常をとにかくしのいで生きる。
日本のサラリーマンもといバイト戦士。
しかし、彼には行方不明になったおねーさんがいる。
彼は姉にだけ
モンスター(著:浦沢直樹)【僕を見て。僕を見て。マンガ感想がこんなに収集がつかなくなったよ。なのでもう】
時は90年代。
ドイツで活躍する日本の天才脳外科医。
テンマ博士は順調に出世街道を驀進していた。
日本の医局になじめず、海外に飛び出したときはどうなるかと思ったが、
なぜかドイツの大学病院で才能を認められ、
院長から「うちの切り札」として重用される。
そして院長の娘とも婚約。
順風満帆なんだけど、この院長は、
貧しい人の命より、金持ちの有力者の手術を優先させるよう指示を出す。
実直なテンマはそ
オデッサファイル(著:フレデリック・フォーサイス)【読書紹介をすると、謎の秘密結社が「それ、俺」え?なんて?「俺、ひとりで秘密結社やってる」それは秘密結社じゃないんだよ】
旧作名作。
60年代のサスペンス作家フレデリックフォーサイスの代表作。
映画化もされたけど、今回は小説枠で。
両方とも読んだし視聴したけれど。
さて、当時はまだナチスの生き残りが、ばりばり現役だった時代。
そこら辺のオッサンを調べたら、元ナチスだった。
というのが結構あった。
そういう人がユダヤ系ドイツ人の検察に逮捕されたり、あるいはイスラエルに拉致されたり、あるいはドイツ赤軍に暗殺されたりと、
ジャッカルの日(原作:フレデリックフォーサイス:1073年)【俺はひとりで映画紹介をやる。俺に仲間は不要だ。「いや、唐突に何言ってんだ?」】
旧作名作。
60年代の大作家フレデリック・フォーサイスが書いた小説の映画化。
時代はアルジェリア戦争期のフランス。
当時はまるで旧関東軍みたいなフランス軍部が、
「アルジェリアはフランス本土。絶対に撤退しない」
「撤退するくらいならクーデターを起こす!」
と、どこかで聞いたような血気盛んな発言をしていました。
しかし、私たちの知っている国とは違い、
フランスには強力なリーダーが出現します。
赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年)【映画紹介をもういちど、やり直してみようと思うの。「いや、気持ちはわかるんだけどさ。君のジャンルって」】
ウクライナのホロドモール。
ウクライナ主張において、ソ連時代にウクライナ人がジェノサイドされた事件だ。
ロシア側はスターリン時代にはロシア人も虐殺されたと反論している。
まあそいうのはさておき、
ソ連初期、スターリンが権力を握った1930年代初頭に、ソ連が金に困って穀物を飢餓輸出してしまった、その結果として豊かなはずの生産地域で深刻な飢餓が発生してしまった。
飢餓は深刻で、道端で餓死した人が捨て
ウォーゲーム(1983年)【今日は映画紹介をします「後で。まず熱核戦争ゲームをやろうっ」】
80年代の核戦争をネタにしたパニックサスペンス。
今回はそれのノベライズ版を読んだことから、読書紹介として書きます。
と思ったんですが、さすがに何も痕跡が見つからないので、
映画紹介枠でやっておきます。無難です。
映画版は、電子画面で世界の主要都市に次々と核ミサイルが着弾していく場面が描かれる広告で、お茶の間の視線ジャックしたやつです。
まあ、あくまでも電子画面上なので。ホラー枠ですかね。
マレーナ(監督:ジュゼッペ・トルナトーレ:2000年)【映画紹介は、僕のあこがれでした。映画が終わった後も、終わってないふりをして聞きに行ったのです】
モリコーニ音楽が素晴らしい。
トルナトーレ監督のドジョウの二匹目な作品。
(私の視線から)
少年時代の限りなく純粋な頃に、
(エロに目覚めたばかりの少年時代に)
隣のおねーさんのことが、スキでした。
そんなお話。
隣のおねーさんは超絶エロスビューティで、
街を歩くと老若男女がガチ振り返るんです。
いつも。
女たちは嫉妬の目線で。
男たちは好色の目線で。
椅子に座って煙草を吸おうとすると、
ま
ニューシネマパラダイス(監督:ジュゼッペ・トルナトーレ:1989年)【映画紹介が映画館で上映前に流されている。そしてクライマックスについて当たりがついてしまった】
自分が素で観て、唯一号泣した映画。
映画観て泣くなんて、空前絶後の経験でしたな。
まあ、ちょっと泣きそうになることはあっても、
少し距離を取れば、コントロールできる程度ではあるんだけど、
こいつだけは、まったく感情のコントロールが効かなかったんだ。
他の人はそうでもなかったみたいだけど。
前世の記憶のせいかな?
***
主人公はイタリアの貧しい村で子ども時代を過ごしました。
その村には、
グリザイアの果実(2014年)【今日のアニメ紹介はひとあじ違うのよさ「うんっ、お砂糖とお塩を本格的に間違えましたからね」】
エロゲ原作を全年齢版にしたアニメ作品として紹介します。
エロゲといっても、ストーリー重視の泣きゲなので、
エロシーンはなくても物語は完全に成立します。
普通にハーレム系恋愛アニメになっていますね。
ただ、原作はマルチエンドだったので、
各ヒロインとの個別エンドが、
ふたりに子どもが生まれるとこまで描かれる。
そういうエンディングが全ヒロイン分だけ用意されてたのだ。
一方、アニメ化は、
全ヒロ
ウィッチブレイド(2006年)【ママが。ママがっ。ママがっっ!!「ア、ニメっ紹介っい、サイキックラヴァー♪ ふぅっ」ママがはっちゃけているところを目撃した娘の図】
ゴンゾが誇る、やらかしアニメのひとつ。
旧ゴンゾはやらかした作品が多いアニメ会社ですが、
これも期待値高めの外角かなり高いボール。
バッターが2塁にイケるくらい。
いや、期待値は高いんです。
原作がアメコミで、
エイリアン的なものに感染したムチムチの女性が、
プレデター系戦士に変身して、
悪をバチバチにしばき倒すという系。
それを日本アニメの力で魔改造。
画像を見ると「こりゃあ売れそう」となる
てーきゅう(2012年)【アニメ紹介です。観ないとチャンネルを替えますわよ「そ、それいちばんマシなやつ、あ、自分、すいません、あの」】
庭球とはテニスのことである。
しかし本作にテニス要素はほぼない。
いちおう女子テニス部ではあるけど、
シュール完全ギャグアニメなので、テニスと関係ない話が続くのだ。
しかも1話3分。
疲れた現代人のために時間が無い時でもシャッと観れる。
しかも早口。
は、速い。とにかく速い。
笑いポイントに気づいたときは、すでに話が進行している。
したがって、
「いったいおれは何を観させられているんだ?」
凍りのクジラ(著:辻村深月)【この読書紹介は、少しだけ・ファっとしてる「ファっとして桃源郷」それ「てーきゅう」じゃん】
本棚で発掘した本。
うちの弟が昔に買っていたのだ。
私は広く浅くの人なので、ひとりの作家さんをたくさん読むタイプではない。
例外はいるけど。
なので、辻村先生の本をきっちり読んだのは、まだこれだけだったりする。
もうちょっと読んでみてもいいかな?とは思ってます。
主人公は、父を病気で無くし、
母を今まさに無くさんとする女子高生。
お金はどうにかなるし、進学もできるけど、
(成長したのちは他の辻
ミルククローゼット(著。富沢ひとし)【尻尾のある人は大変なんです。尻尾「マンガ紹介で忙しいんだ」しっ、余計なこと言わないでっ】
カルトメイカー富沢先生が、
代表作エイリアン9と並び、
めずらしく完結させた作品。
カルトメイカーは打ち切りも食らいやすく、
話の収集がつかなくなっている作品も多いのですが、
もちろんそれらは妄想がはかどる。
深い味わいを感じさせる、
といった良い点もありますけど。
やはり、予定されていたエンディングまで進めた、
という意味で強く評価したい作品です。
***
主人公たちは小学生で、
男女