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波打ち際で❶或る少年の話


僕が少年だった頃
約束なんかしなくても
あの場所へ行ったら
誰かしら必ずいて

「近所の子ども」っていうだけで
誰でも遊びの輪に入れたんだ
日が暮れるまで遊んだあの頃は



波と戯れるだけで
砂山を造るだけで
わくわくして
面白くって
日が暮れるまで遊んだ


時には波に入ったりして
季節ごとに海の水が違うってこと
体感したのは
遊んでいるようで
学んでもいたんだねって
大人になったら分かるんだ