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こうして私は「ぼっち」になった。今はそれが心地良かったりする。

あまり声を大にして言えないが、私は友達が非常に少ない。というか、ほぼゼロに近い。ていうか、いない。

学生時代から友達作りが苦手で、小学生時代に親友と呼べる存在はたった一人しかいなかった。その親友とも5年生のクラス替えで離れ離れになり、2年間ぼっちであった。仲良くしてくれる女の子もいたけど、紆余曲折あり離れた。

高校生あたりから友達が増えたけど、卒業してからはほとんど会っていない。実家も引っ越してしまったので年賀状のやり取りもやめてしまった。

一番長く付き合いがあるのは、大学生時代の友人たちだ。その中でも頻繁に連絡をくれる子がいた。その子は一児の母であるが、自分のやりたいことを時間を見つけて取り組んでいる。その姿が格好良くて、私の憧れでもある。

彼女とは昨年の前半くらいまでSNSのメッセージでちょくちょくやり取りをしていたけど、何となく距離ができてしまった。

お互いの状況を考えれば、自然なことだと思う。子育て真っ最中の彼女と、子供がおらず妊活中の私。共通の話題が以前と比べるとだいぶ少なくなった。彼女からLINEが来ても、どう返事をすれば良いのか迷う時間が増えた。いつもならポンポンと秒で返せた返事が、返せなくなってきたのである。きっと彼女もそうだと思う。

他の友人たちともそんな感じで、疎遠になってしまった。しかも我が家は地方転勤が多いため、地元の友人たちとの忘年会や新年会などの集まりにも参加できない。グループLINEでの「みんなで集まろう!」というやり取りも、いつの間にか傍観するだけになってしまった。今は既読さえもつけていない。

たまに「寂しいなぁ」と思うこともある。けど、「気楽だなぁ」とも思ってしまう。「友達がいないと老後が寂しくなる」という話を聞いたことがある。確かにそうかもしれない。我が家には子供がいないので、このままだと相当寂しい老後生活になるかもしれない。

先のことは考えていても分からない。老後もまだまだ遠い。今後何かのご縁でソウルメイトに出会えるかもしれない。子育てが一段落した友人たちと昔のようにまた女子会ができるかもしれない。

30代、40代は自分の暮らしで手一杯になる年代だと思う。私も含めてみんな自分のことや家族のことで奮闘しているのだ。乱暴な言葉を使うと「他人に構っていられない」と思う。少なくとも私はそうだ。自分のこと、今後の家族計画のこと、親のこと、お金のことなど考えることはいっぱいある。だから、今は人間関係が希薄になっても良いじゃないか。

少なくとも私は今現在、ぼっちの方が気楽で心地よい。




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