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発達障害と食欲

はじめに


こんにちは。mojoで一緒に活動している産業医の木村です。

そろそろ梅雨が近づいてきておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

前回は娘と新大久保にお付き合いした、という話をしましたが、今回は原宿にお付き合いした話です。

マシューボーンという新進気鋭のバレエカンパニーの来日に合わせ、渋谷のシアターオーブの公演を見たあと、原宿までお散歩。
というのも、彼女が(マスカットボンボン)というグミがなんでも爆売れしていてどこのコンビニも売り切れているから見つけたい!という事で 渋谷
、原宿界隈のコンビニをしらみ潰しに見て回ったという事です。

もちろんの事!?どのコンビニでも見つける事ができなかったのですが、
それよりも驚いた事は「こんなにコンビニがあるの!!!」という気づきでした。

日本のコンビニのクオリティの高さは世界トップレベルとは言いますが、
いつ言ってもいろんな商品が並んでいて楽しいですよね。

商品開発の皆様には頭が下がる思いです。

発達障害と食欲

今回は発達障害と食欲について考えてみました。

ADHDと診断されている長男ですが、育ち盛りの中2であるから仕方がないにしても、彼の食生活は 一言で言えば (本能のまま)。。。
私が、お弁当用に作り置きをしたおかずが、翌朝になるとすっかり空っぽ。犯人は長男くん。深夜に唐揚げ全部食べちゃっているんですよね。

発達障害の特性があるなしに関わらず、食べ過ぎはだれにでもあることだと思いますが、もしかしたら特性が食べ過ぎに作用している可能性もあるかも?と思い、今回は「発達障害」と「食べ過ぎ」の関係性について考えていきたいと思います。

発達障害と過食

ADHDやASDの特性は、食べ過ぎや過食と関係している可能性があります。

例えば、ADHDの衝動性は「感情のままに食べてしまう」ことにつながるかもしれません。
また、「多動性」の特性から「常に口を動かしていたい」という欲求が生じ食べ続けているとも考えられます。

ASDの場合は、「こだわりの強さ」から同じものばかりを口にしたり、セルフモニタリング(客観視)することが難しくて満腹状態を感じにくいという背景も考えられますね。

他にも、次のような可能性も考えられます。

ADHDの衝動性

・食欲のままに食べてしまう
・目の前にお菓子があるからついつい手が出ちゃう
・コンビニで別のものを買うときに目に入ったものを買って食べちゃう

ADHDの多動性

・刺激が欲しくて辛い物をたくさん食べる
・硬いものが刺激になるため、おせんべいをずっと食べちゃう
・口を動かしていないと落ち着かなくてずっと食事を続けちゃう

ADHDの不注意

・注意力を保とうとする自己対処の一つで飴を食べ過ぎてしまう
・集中すべきことがあっても、お菓子が目に入るとついそっちに気が取られてしまう

ASDのセルフモニタリング困難

・自分の満腹具合を把握することが難しく、満腹状態でも食べ続けてしまう
・ダイエットが必要な体型だという自覚が難しく大量に食べてしまう

ASDのこだわりの強さ

・偏食で決まったものしか食べられず、特定の食べものばかりを永遠に食べ続けてしまう
・「食事はこの量を食べる」と決めたことがありそのルールから逸脱することを気持ち悪く感じている

他にも、発達障害の特性故の仕事や生活でのストレスの多さが原因でストレス発散のために食べているパターンもあります。
この場合、状況が悪化することでうつ病などの二次障害につながる可能性も考えられるため、早めの対処が必要です。

食べ過ぎで生活に支障が出ていれば医療機関へ行く

食べ過ぎで生活面に支障があるほどの症状が出ている場合は、摂食障害や過食症などの病気の可能性もあります。
少しでも「そうかも?」と不安がある場合は、適切に治療していくことが何よりも大切なので、医療機関へかかることをオススメします。
摂食障害の治療は、心療内科や精神科クリニックでおこなっていることが多いですが、それ以外の内科で診療している場合もあります。

「食べ過ぎ 病院 東京」などで調べると、クリニックの一覧が出てきます。
はじめての心療内科・精神科クリニックはハードル高さを感じるんじゃないかと想像しますが、
行ってみると安心できる環境であること間違いなしです。
不安な方は、親しい友人やご家族と一緒に外来へかかっても大丈夫ですし、電話やメールで不安な気持ちを言葉にしてから診療を受けてもOKです。

クリニックがひとつの拠り所となる可能性もありますので、少しでも可能性を感じる方は、あなたの身体を第一に考えて一歩踏み出してみてくださいね。

自分のことを知って食事管理をしよう!

自分のことを知って食事管理をすることもとても大切で効果的です。
自分で自分の食事管理、ひいては体調管理ができていることは、一般就労でも障害者雇用でも必要とされる力です。
食べ過ぎることを防止して、栄養バランスの整った食事をとれるように食生活を改善していきましょう!
食事を整えることは、自分に必要な栄養素やカロリーを知ることから始まると思います。
身長や体重が違えば、それだけ一日必要なカロリーが違いますし、目的によっても摂取すべき栄養素が変わってきます。
まずは自分に必要なカロリー数や、目指すべき食生活の姿を知るところから始めることをオススメします。

ちなみに、カロリー数は
日本医師会
のサイトで計算ができます。
私も計算してみたところ、必要カロリー数が1500kcalで思ったよりも少なくてびっくりしました!笑

自分の食生活のバランスについては、
「株式会社明治」のサイトで調べることができます。定期的にチェックすることで、思ったよりも食べ過ぎているなーなどと食事を振り返るツールとしてもつかえそうですね!
不足している栄養素も知れて、食生活の傾向を把握することができますよ。私も今回ツールを使って調べてみて、「意外と一日のカロリー足りていないんだな」「炭水化物をたくさん取っていると思っていたけど不足しているんだ」など、気づくことが多かったです。

まずは自分のことを知るところから、食べ過ぎの改善に向けて取り組んでみませんか??

まとめ

発達障害の特性と食べ過ぎの関係についてお伝えしていきました!
ここまでのまとめです。

• ADHDの衝動性・多動性やASDのこだわり特性が食べ過ぎにつながっている場合がある
• 食べ過ぎが生活に支障をきたしている場合には医療機関へ行く
• 自分に必要なカロリーや栄養素、目指すべき食生活を知ることが食べ過ぎを防止する第一歩となる

自分がどうして食べ過ぎてしまうのか分からないという方、自分のことを知るところから始めて、セルフケアとしての食べ過ぎ防止をしてみませんか?


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