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あなたの「お酒が好きな理由」は?

先日 呑み書きで「お酒を飲み続けてる」話を書いたんだけれど、娘に「とーちゃんとかーちゃんはワインが好きだよね」とタイムリーに?言われた。

好きか嫌いかで言ったら好きだ。でもワインだけが好きなわけじゃない。ワインは単にアメリカ西海岸に近いあたりに住み始めていろいろ手に入る(探しに行く)ようになったから、というだけだ。「安いものの中で大当たりを見つけるとめちゃくちゃ嬉しい」というのが、ワインを買い続けてる理由かもしれない。最初住んでたニューヨークでは、まぁあんまり安くなかったのもあるけど(マンハッタンのど真ん中に車なしで住んでたから、なかなかそこまで安いものは探せなかった)そこまでワインを日常に飲むようになるとは思ってなかった。
その後ユタ州にきてみたら、州の酒屋ステートリカーで結構手頃なワインが並んでて、試しに買ったら結構美味しかった・・・というのがワインを常備し始めた理由。なるほど、その昔ヨーロッパからは田舎とバカにされたカリフォルニアワインがあるときから正当に「とても質の良いワイン」と評価されるようになったのも理解出来る。土も気候も葡萄に良いんだろう、今も安くても美味しいワインはいっぱいある。

さて、誰かも先日書いていたが、「お酒が好き」とはどういうものか、と考える事がある。私は蒸留酒やワインとかの銘柄や産地に詳しいことと「好き」は決して同じではないと思ってる。好きだから詳しくなる人もいるけど、詳しくなくてもお酒が好きって言う人も沢山いるはずだ。少なくとも私はそういう知識系にはホントに疎いけど、どんなお酒も大抵好き。

お酒を呑んで酔っ払って楽しくなる、というのももちろん好きな理由のひとつ。ただそういう楽しみ方は若かりし頃の(底なしだった)私には高くつき、最近では眠くなってしまうので制限?もあるが。

今の私(とオット)の場合、お酒の種類にかかわらず、いろんな味、香りを楽しむのが好きで、もちろん何かと合わせて一緒に楽しむのが好きなんだと思う。家庭内でやってることだから「んー違ったかな」と笑うこともあれば「うわ、何これ!めっちゃイイじゃん、安いのに合わせるとめっちゃいい!」となることもある。それが楽しい。ついでに言うと味なんて体調にも大きく左右されるものだから、やっぱり同じ感動はなかなか・・・ではあるのがまた面白い。

そして誰に伝えるものでも無いのでメモ取るわけでもないが、時々思い出して「アレとコレだった?」みたいな話を夫婦で出来るのはちょっと神経衰弱のカードを返すときのような、共有した記憶を再現するみたいなゲーム感もあって楽しい。出来合いのマルガリータですら「あそこで呑んだマルガリータは酔っ払っただけで味を覚えてない」とか「あのときのサルサがめちゃウマだった」なんて感じで記憶を引っ張り出すのが楽しいような気がする。そういう楽しみ方も私たちの「お酒が好き」と言える理由だ。

そうそう、今思ったけど、オットが一緒に呑んでくれる人だ、というのは「呑むのが好き」のひとつの大きな要因なんだろうな。一人の記憶より共有している記憶の方が、あとで引っ張り出すときにずれがあったりもして面白いから。

・・・となると、私の「お酒が好き」な理由は

  • 酔っ払う楽しみがある

  • 味や香りの違いを楽しむ(食事と合わせるのも含めて)

  • 記憶を再度引っ張り出せる楽しみがある

  • オットとのコミュニケーション(記憶共有)手段

みたいなところか。それらは他人にあまり再現性はないから、「お酒を呑むのが好き」とは言えてもあんまりちゃんと伝わってないのだろうなぁとは思うのだ。

お酒を呑む人の「呑むのが好きな理由」、聞いてみたいな。結構いろいろあるんじゃ無いだろうか。

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