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ひとりごと

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#記憶

雪に閉じ込められる

雪に閉じ込められる

ソルトレイクシティの冬

私の住むアメリカ・ユタ州ソルトレイクシティエリアでは 年末全く雪が降らなくて「来年水不足かしら」という会話がしばらくされていたけれど、先週からほぼ連日雪が降っている。
このValleyで10cm積もるということは山の上は1mに近く積もっていることもあるほど。もちろん水不足の心配はまだあるけれど、各スキー場はホッとしていることだろう。

今朝も一旦降り止んだ隙にオットと二人

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小さな新年の抱負を

小さな新年の抱負を

3日ほどだが、娘の大学の友達Sが泊まりに来てくれていた。

彼女は娘の「最初で最後の」ルームメイトだった。アメリカの大学は地元の学校でない限り寮に入ることが多い。コロナ禍で1年オンラインのみの授業をうけたあとに初めて入った寮は4人でひとつのアパートの部屋(ベッドルームがふたつ)をシェアするような形だった。そしてその時のルームメイトがSだった。

趣味や基本的な性格(比較的内向的、真面目)が似ていた

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音が記憶を連れてくる朝

音が記憶を連れてくる朝

ゆっくり始まる日曜の朝は
窓の向こうから聞こえる車の音も少ない。
窓を薄く開けると曜日もカレンダーも知らぬ鳥の囀

ふと気づくとアコースティックギターの音が
斜め上の部屋からうっすらと届いてくる

最初は躊躇いがちにゆっくりコードを追い
それらの控え目な点のような音が
次の音、次の音へとつながり始め

あなたはまだふかふかの毛布の下 眠る。

控え目なギターの音は
だんだんきちんとした旋律に変化し

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美味しそうに見える写真を考える

美味しそうに見える写真を考える

私は趣味で写真を撮る。独学だし、学校の写真のクラスを子供達がとっていたときは(子供が通うアメリカの学校での芸術選択にはデジタル写真クラスとか暗室まで使うアナログ(?)写真クラスもあった)その「理論」の断片を聞いてへぇーふーんと思っていたくらいで、私の中には理論もhow toもない。

ただデジタル写真を考案した人の話なんかは喜んで聞きにいって、その原理の「イメージは光をいれる穴ぼこ」だとか、フィル

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