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「書店ゼロ」自治体は27% 沖縄・長野・奈良は過半に / 日経新聞 / 書店の未来は?

先日、こんな記事を書いた。

そこに頂いたコメント

最近もディープな書店巡りをされている。

タカミハルカさんのような方が多ければ、書店の未来も明るいが…



コメントを読んで数日前の日経記事を思い出した。

全国1741市区町村のうち、書店が1店舗もない自治体が今年3月時点で482市町村に増え、全体の27.7%に上ることが出版文化産業振興財団の調査で分かった。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE273OK0X20C24A4000000/


古書店に限らず、書店そのものが減少している。
上のコメントにも書いたが、出版社から取次を通して送られてきた本をそのまま並べて販売するだけの書店は、早晩レコード(CD)ショップと同じ道を辿るのではないか?
 
「レコードと本は別物でしょう?」と思われるかもしれないが、20世紀後半に多くの世帯で読まれていた紙の新聞は2000年以降、発行部数が半減している。

個人的には、新聞を「(紙の)宅配+電子版」で契約しており、記事を読む割合は電子版が多い。
テーブルの上に新聞を広げ紙面全体を確認し、目についた記事を読み始める行為は電子版では真似できないもの。
「経費的には無駄だな」と、思いつつ…(契約継続中)。

 
書籍に至っては電子書籍で読む割合が圧倒的に多いが、書店には毎週のように足を運んでいる。
紙で出版された本が並ぶ書棚から、気になる本をサッと手にしてパラパラ捲る勝手の良さは、未だ電子書籍では実現できていない。
あまり本を買わずに書店を訪れるのは悪い気がするので、本以外のものも買い求めるようにはしている。
 


 
どんな書店が、数十年後に残っているのだろう?
今のように街で見かける書店(随分少なくなっているが)は、無くなっていると思う。
 
地方の過疎地帯では上の記事で紹介した「ぽつんと書店」スタイルが残るのかもしれない。
 
都市部ではどうか?
いつも通う「丸善丸の内本店」のように、立地の良い大型店舗は残ると思う。

メディアミックスを重視して改装された「SHIBUYA TSUTAYA」が、受け入れられるのか否か?
日頃、紙の本に縁遠い方々への呼水にはなるのかもしれない。

  


 
「街の商店街にある本屋さん」が「そこは昔から本屋さんだから」という理由だけで、経営を続けて行くのは難しい。

例えば、こんな存続策はどうだろう。
商店街の人通りが途絶えていなければ、小さな催し物等をマメに開催し、書店を人々が集う場所にしてみるとか。
 
(1)まずお店に入ってもらう
(2)本棚を視野に入れてもらう(ポップも定期的に更新する)
(3)本を手に取ってもらう
 これらのターゲットは、今現在読書から離れている人たち。
 
よく本を読む人を対象にすると、図書館が書店の競争相手になる。
「無料」のチカラには勝てない。
読書家には「図書の購入」に加えて、プラスアルファのメリットを提供しなければならない。
そのプラスアルファは、店主の思い入れとセンスに関わると思う。
 
地道な活動を続けなければ、街の書店は消滅する。
書店に限らず、日々必要なもの以外を取り扱うお店は日本から無くなって行く様な気がする。 
 
 

MOH


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