想像力と決断力で石を食べた娘の話
息子の生きづらさを向き合っているこの時期に
娘が保育園で石ころを食べようとしていた。
娘はもう5歳で色んな判断力もある。何ならちょっと大人びているくらいだ。
その娘が外遊び中、何かを口でコロコロさせていたらしく先生が声をかけると
( ゚д゚)、ペッ
と出したらしい。
そして逃走。ナニソレ。
そうそう。娘は時々そうゆう予想だにしないことをしでかすのだ。
3歳児クラスの時は同じく外遊び中にカタツムリを食べようとして激しく静止された。
飴玉が食べ終わったはずなのにいつまでも口がモゴモゴしているので声をかけると
( ゚д゚)、ペッ
と包み紙を出してきた。マジでナニソレ。
そうかと思えば、食事に出てくる野菜を嫌い綺麗に除去するという技を持つ。
磨きがかかったその技はまさに匠。
兄が気が付かないうちにお菓子を盗むという技に置いては師範級である。
食べ物に対する強欲さと、本人の知能的な高さが意思を口に入れるという行動に繋がらない。
不思議な時は聞いてみよう。
娘にどうして意思を食べたのかを聞くと
「飴みたいだったから」
と剛速球が飛んできた。
飴…みたい…だったんですか。
…ってなるかよ。
母は5歳に分かりやすく
「石は、飴じゃないんだよ」
とだけ伝えた。娘は「だよねー」とニコニコしている。
マジで、ナニソレーーーー!!!
どうやら娘の頭の中で「食べちゃいけないものなんだよね」という気持ちの後に「でもさ、食べてみたら新しい世界があるかも!」のような探求心が出て、探求心が勝利し実行したようだ。
マルコポーロもビックリじゃない?(言い過ぎ)
石を食べた日、実は保育園でいきなりなわとびを10回跳んだと聞いた。
つい最近まで全然跳べず、家では時々誰もいない所で“エアなわとび”をしている姿を見かけていた。
おそらくシミュレーションだけで出来るようになったと思われる。
恐ろしい子!!(byガラスの仮面)
絵もとても上手で、アンパンマンは全身を描く。
しかしそれは、突然できるようになったわけではなく、何度も繰り返し練習をすることで取得してきたものだ。
娘は“努力の人”だった。
努力の人ではあるが、調子に乗りすぎて怒られることもある。
イタズラも巧妙化しているので私のネックレスや化粧品が娘の陣地から出てくることも珍しくない。
でも、何を取っても凄いなと思う。
努力をして習得して、自分の進むべき道を確実に歩いている。
5歳にして誇らしい人間だ。
そういえば、私の物書きを最初に「お仕事」と言ってくれたのは娘だった。
娘の言葉で私は物書きを辞めることなく続けていると言っても過言じゃない。
石は幸い飲み込むことはなかった。最初から飲み込むつもりもなかったと思う。
飴みたいだと思う想像力と、それを確かめようとする決断力。それはこれから娘が成長していく中でとても大切なことになる。
ぜひとも挫けることなく大切にしてほしい。
でも、石はもう食べないでね。
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