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夫、子育てチームに加入

夫が遂に息子の生きづらさについて真剣に考え始めた。

おっっっっっっっそ!!!という気持ちはあるが、目を逸らし続けるよりはマシだと考えてそこら辺は良しとすることにした。

キッカケは…よくわからない。
あれほど「支援学級には行ってほしくない!!」と言っていたのに最近では「支援学級で息子が生きやすくなるならそれがいい」と言い出している。

雷にでも打たれたのだろうか。もしくは夫ではない誰かなのかもしれない。
ちょっとパラレルワールド的なことすら考えるくらい、夫は息子の今に理解を示している。
嬉しい気持ちと気味悪い気持ちが交差して結構ゾワゾワするタカチセ。

夫に今まで息子が生きづらいことを伝えるのが怖かった。
吃音に関する訓練についてもあまり前向きに言ってもらえなかったし、学校生活に関する問題点を「やればできる」と言うような人だ。
今回検査を受けることについても、だいぶザックリと説明。
結果が出てから報告するつもりでいた。

しかし、今の夫は発達障害について自主的に調べるくらい理解しようとしている。
「俺はさ、ASD(自閉症スペクトラム)とADHD(注意欠陥多動性障害)も混ざってる気がするんだよね」
と独自の見解まで話してくるのだ。
やっぱコイツ、うちの夫じゃない。
もしどこかでうちの夫を見かけた人はもう帰る家がないことを伝えておいて欲しい。私はこのニュー夫と暮らしていく。

冗談はせておき、夫が理解を示してくれたことはとても心強い。
私自身、集団が苦手な息子の今後は支援学級で様子を見て欲しいという気持ちが強いので夫がそのことに理解を示してくれるなら話は早い。

そして、私が4年前に悩んだことを夫はポツリと言った。
「俺のせいなのかな…」
息子が3歳で吃音と生きづらさが現れて、それは自分の育て方じゃないかとかもっと早く見つけてあげられていたらと思い悩んだ。
4年の歳月を経て、後悔より息子の今に向き合い続けていこうと決めて今を生き始めた。
夫が私と同じ悩みに直面するのも当たり前のことだし、そうであってくれて良かったとも思っている。

自分のせいじゃないかと悩む夫に
「育てやすい子供なんていないと思うんだ。息子はそれに名前がつくかもしれないってだけなんじゃないかな」
と伝えた。

発達障害は今や11人に1人の割合で発生しているのだと夫が言っていた。
30人のクラスであれば2〜3人いてもおかしくない。
実際、私の周りにも夫の知人にも発達障害のお子さんを育てる人はいる。
「俺たちだけじゃないんだよな」と夫がしみじみ言った。

そして、子供は成長の中で悩み葛藤し沢山のハードルと向き合っていく。
その時にそばにいる家族も一緒に悩むのはどこの家庭にもあることだと思う。
私達も私達なりの向かい方でこのハードルを越えていきたい。

まずは、夫が理解しようとしてくれたタイミングを喜びたい。
2人の命を預かるチームとして、私達夫婦は歩き出せる気がした。

夫よ、ようこそ子育てチームへ。
あなたのことを、私は心から歓迎します。

いただいたサポートはみなさんによりときめくエッセイを届けるため、作業机周辺に配置するときめきアイテム(主にコーヒーとお菓子)購入代にさせていただいております! もっとみなさんに楽しんでいただけるエッセイを目指していきます。ありがとうございます♡